3月に開催されるWBCで日本代表に選出されている阪神・石井大智投手(28)がアクシデントに見舞われた。
春季キャンプ地の沖縄・宜野座で13日に紅白戦が行われ、石井は白組の2番手として3回から登板。無死一、二塁から前川の右前打を浴び、本塁後方へカバーに入ったところで両ヒザをついて苦悶の表情を浮かべた。バッテリーを組んだ坂本誠志郎捕手(32)やトレーナーが駆けつけたが、石井は起き上がれず、持ち込まれた担架でグラウンドから運び出された。
球場を後にする際は車いすに乗り、左ふくらはぎには包帯が巻かれていた。球団側は「ホテルに戻って治療を受けた」としたが、侍ジャパンの宮崎合宿が14日から始まる目前の負傷。もちろん、リーグ連覇を目指す阪神にとっても石井の状態は気がかりだ。
藤川球児監督(45)は「タイガースのトレーナーから聞いて、WBCの現場と話してからになります。2、3日はかかるんじゃないですか」と説明。「どうなるか分からないけど、もし故障で行けなくなったとしたら神様が『やめとけ』って言ってるということ。前向きに捉えられると思いますよ」と気遣った。
WBCに向け、阪神キャンプで石井とともに汗を流してきた捕手・坂本の胸中も複雑だ。この日も大会本番を想定してピッチコムの確認や、WBCで使用される公式球への対応を進めていただけに「あまり大きなケガにならないでいてくれたらいいなと思いますね」と切に願った。
昨季の石井は6月に右側頭部にライナー性の打球を受けながらも約1か月後に一軍復帰し「50試合連続無失点」の世界記録を樹立した。坂本は「野球ができないとなると大智が一番悔しいし、いろんな思いを持つと思うんですけど。それをプラスに変えてきたことも経験してる選手なんで、大丈夫だと思いますし。パワーアップできるチャンスにもなると思います」と再起を信じてエールを送った。
2大会連続の世界一と2リーグ制後初の連覇を目指す中で起きたアクシデント。チームも女房役も鉄腕の復活を見守っていく。













