阪神は14日に甲子園で一軍全体練習。藤川球児監督(45)も15日からの広島3連戦(甲子園)に向けて汗を流すナインを鋭い視線で見守った。

 練習後は自らの指導論について熱弁。パワハラ、セクハラなどハラスメントに敏感な時代でも選手に厳しく接する理由について「厳しく感じるような言葉でも、決してののしっているわけではなくて。二度とそういう姿にならないでいようというところ」と説明。選手の将来を見据えた〝愛のムチ〟であることを強調した。

 4、5日の中日戦(バンテリン)で先発するもともに乱調だった門別&早川には「本当にプロらしい練習と取り組みをしていかなければいけませんね。まだまだアマチュア。そのレベルに達してないです」とバッサリ。

 また近本不在の中で「1番・中堅」を務めている高寺に対しても昨季は「お子ちゃまレベルの選手も多い。逃げているように感じる」と厳しい言葉を投げかけたこともあった。火の玉監督は「いずれそういう部分が彼らの中の〝先生〟となるために指導してます。その時は好かれないかもしれないけど、いなくなった時に気づく。僕たちはそういう部分での責任がありますからね」と強調した。

 もちろん指揮官自身の経験も大きい。「こういう厳しい世界で生きてきたけど、優しかった指導者の方って記憶に残ってない」と振り返り、「でもあの時厳しくしていただいた(人たちは)、ほんとにありがとうございましたいうところ」と当時は理解できなかった厳しさの意味を今になって実感しているという。

 さらに「一番つらいのは何も言われなくなった時。それが一番苦しいんじゃないですかね。自分でどうにかしなければいけないっていう時には本を読んだりね。自分で見つけなければいけないですから」と自立の難しさと重要性も説いた。

 最後は「ゴールはないんだから。みんながまだまだ頑張っていってほしい」と熱いエールを送った藤川監督。ハラスメント時代でも、若虎と厳しく向き合う姿勢を貫いていく。