ソフトバンクの宮崎春季キャンプは5日が休養日で、4日までの第1クールでは若鷹たちの活気ある動きが目立った。

 有原の日本ハム移籍によって空いた先発枠をつかもうと、ブルペンは例年になく活況。松本晴、前田悠らが熱が入った投球で連日アピールを続けた。野手陣では笹川、イヒネら有望株が野心をのぞかせ、練習に明け暮れている。そんな中、第1クールで最大のインパクトを残したのが秋広優人内野手(23)だった。

 2日に行われた特打で25本の柵越えを披露。ケージ裏で見守った小久保監督が思わず「打撃が全然変わっていた。まだ2日だけど、一番変わっているのは秋広。懐が大きくなって、打球速度と飛距離が伸びている」と驚きを隠さなかった。

 ソフトバンクでどう生きていくかは秋広次第。指揮官は「まだ直接話していないので、あまり言うと意識してしまう」「あくまで練習段階」と断った上で、秋広の取り組みにこう目を細めている。

「去年は『ホームラン20本、30本というよりも3割残したい』って話でジャイアンツからトレードで来たけど『近藤みたいに強く振りながらでも、率も残せるんじゃないか』って話を(本人と2人だけで)シーズン中にしていた。『ちょっと、もったいないな…』って印象だった打撃スタイルが、今は『あの(大きな)体を生かしているよね』っていうスタイル。もったいなさが消えている」

 身長2メートル、体重100キロを超える巨体から生み出されるパワーは魅力。秋広は「ホームランバッターではないと思っているけど、足とか守備がない分、単打、単打という場合でもない」と何が求められているかを自問自答し、変化を遂げようとしている。ホークス加入2年目。環境にも慣れ、チームでの立ち位置も見えてきた。存在価値を示す戦いが始まっている。