日本ハムの新庄剛志監督(54)が「サード問題」に頭を抱えている。パ3位のチームは8日のロッテ戦(ZOZOマリン)で7―2と快勝し、2位・西武に勝率わずか4厘差、首位ソフトバンクにも3ゲーム差と接近した。三塁で先発した野村佑希内野手(26)が1点を追う6回に逆転の11号2ランを放ち、正三塁手獲りへ強烈なアピール。打線の勢いを呼び込む一撃となったが、チームに横たわる懸案がこれで一気に解決したわけではない。
当初は昨季111試合で打率2割9分7厘、10本塁打、42打点をマークした郡司裕也捕手(28)が三塁の軸になると見られていた。しかし今季は序盤から失策が目立ち、7日のロッテ戦でも先制点につながる痛恨のミス。失策数はリーグワーストタイの10に膨らんだ。新庄監督も試合後に「難しい打球ではなかったんですけどね」とチクリ。「ちょっとサード問題は考えていかないと。緊張がないと思いますね」と表情を曇らせ、事実上のレギュラー白紙を示唆していた。
では誰に任せるのか。候補の筆頭は打力のある清宮幸太郎内野手(27)と野村だ。だが清宮は守備負担を考慮されて現在は主に一塁で起用されながら、郡司と並ぶ10失策。野村も今季の失策は3にとどまるものの、外野での出場が多かった面は否めず三塁で通年起用した場合の安定感には未知数な部分が残る。打てば流れを変えられる一方で、守りの乱れはそのまま失点に直結する。
一方で、守備力なら奈良間大己内野手(26)、細川凌平内野手(24)、2年目の山県秀内野手(24)、新人の大塚瑠晏内野手(22)らの名前も挙がる。ただ、いずれも打撃面で絶対的な実績を積んでいるわけではなく、常時スタメンで使うには攻撃力との兼ね合いが悩ましい。優勝争いを見据えれば、守れるだけでも、打てるだけでも足りないのが三塁の難しさだ。
8日の試合後、新庄監督は今後について「とりあえず(今後の三塁は)野村君でいって。郡司君はグラブにちょっとバネが付いてるから(笑い)。それを取る作業をしてもらって。外野をちょっと守らせてみようかなと。景色変えさせてね」と説明した。
野村の一発は大きな回答であり、一歩前進でもあったが、長いシーズンを勝ち抜くには守備の安定も不可欠。新庄ハムの三塁を巡る悩みは、まだ完全には晴れていない。












