ヤクルトは9日の広島戦(マツダ)に1―0で競り勝ち、連敗は「6」でストップ。NPB史上初の外国人投手による継投でのノーヒットノーランで歴史的な白星をつかみ、首位・阪神との3連戦へ弾みをつけた。

 打線は0―0の2回に二死二塁から山野辺が今季初打点となる適時三塁打を放ち先制に成功。この1点を最後まで守り抜いた。

 勝利の立役者となったのは先発ウォルターズだ。走者を背負っても冷静に後続を断ち、7回まで無安打無失点の快投を披露した。7回2死には坂倉の打球が二塁・赤羽のグラブをかすめたが、記録は失策。ノーノーは継続された。その後をリランソ、キハダが無安打でつなぎ、NPB初快挙を達成した。

 池山隆寛監督(60)は「もうヒヤヒヤ、ハラハラ、ドキドキ、ヒヤヒヤ…そんな感じの勝ち星でした。本当に予想以上の素晴らしい投球パフォーマンスをしてくれたので。明日からもいい戦いができるかなと思います」と目を細めた。

 このメモリアル白星で泥沼を脱却した池山スワローズ。連敗中は試合前に選手たちを集めて〝池山校長先生〟として語りかけるのが恒例に。この日もナインを集め「なかなか勝ちに結びつけることができなくて申し訳ない。すべて私の責任です。皆さんが一生懸命やっているのは知っています。ここを負けてしまうと気持ちがばらばらになってしまうので。今日一戦なんとか勝ちに結びつけて、甲子園に乗り込んでいきいましょう」と力強く鼓舞した。

 その言葉に応えるように、試合前練習では選手たちが口々に「今日は勝つよ~」「勝つよ~」「絶対勝つよ~」と奮い立たせる姿が。ベンチには前向きな空気だけが流れていた。この日4打数2安打と躍動した増田も「悪い時こそ、上を、前を向けるような言葉が大事なんじゃないかな」と語り、指揮官の姿勢を継承。開幕から池山監督が貫いてきた「前を向く野球」が、記録を呼び込んだ。

 指揮官と〝池山チルドレン〟が一丸となってつかんだ値千金の白星を追い風に、10日からは首位・阪神、14日からは2位・巨人との上位決戦に挑む。