北京五輪フィギュアスケート女子銀メダリストで、昨年8月に第1子を出産したアレクサンドラ・トルソワが、競技への本格復帰を表明した。
ロシアメディア「スポーツ」は「トルソワは本当に復帰を決めた。そして彼女には、口に出すのがはばかられる目標がある…オリンピックだ」と報道。次回の2030年にフランス・アルプス地域で開催される冬季五輪へ向けて、復帰を決断したと伝えた。
トルソワは北京五輪後、競技から離れて出産もあったため事実上の引退状態にあったが、正式に引退を表明していなかった。そのため動向がたびたび話題になっていたが、ついに〝ママ〟として競技への本格復帰を決断した。自身のユーチューブチャンネルで「自分がもう終わったなんて考えたこともなかった。だから引退を発表しなかった。『もう終わった』と言い訳するわけにはいかないと、ずっと思っていた。もう終わったと言い訳するなんて、私にはできなかった」とフィギュアスケートへの愛から再び競技者として氷上に立つ決断をしたことを熱弁した。
ただ、北京五輪で銀メダルを獲得後は困難の連続だった。「いろいろなケガをしてきた。最初は背中に問題があり、それから股関節にも問題があった。2023年のロシア選手権に出場したいと思っていた。準備を整え、振り付けもした。それから時がたち、トレーニングキャンプに行った。その時プルシェンコに、もし4回転ルッツが戻ったらテストスケートに参加したいと伝えた。それで4回転ルッツが戻ったら連盟に(出場が)可能かどうか尋ねたところ許可をもらえた」と語る。
ただ、そこでは復帰しなかった。「まず第一に、国際大会がないから。スケートは私にとって意味がなかった。オリンピックに関しては、何もかもが不透明だった。出場できるのかできないのか。たとえ出場できたとしても、出場できるのはたった1人だけ。それに、ロシアで一番になれるほどのコンディションになれるとは思っていなかった」と今回のミラノ・コルティナ五輪を目指すことは見送った。
今後は次回五輪が目標となるが、現在は育児に奮闘中。「16歳のときからずっと子供が欲しかった。だからまずは出産して、それから戻ってくることにした。授乳中ということも考慮すると、今のところ順調だ。授乳中は体形を戻すのが本当に難しいと多くの医師が言っている。だから授乳をやめたら、すぐに体形が劇的に良くなることを心から願っている。いえ、実際には大丈夫。すべてが順調だよ」と育児をこなしながら本格復帰の計画を進めていく。
注目のコーチは〝女傑〟トゥトベリーゼ氏に決定。「プルシェンコと復帰すべきか、それともトゥトベリーゼと復帰すべきか。正直、妊娠中ずっとどちらを選ぶか考えていた。2人とも登録できないのは残念。本当に悲しい」とした上で、トゥトベリーゼ氏を選択した理由は「キャリアの中で最も長い年数を彼女と練習してきたから。彼女と一緒に練習したり試合に出たりするのは、より安心感がある。まるで常に守られているような感覚になるのよ」
ママとして目指す金メダルに向けて「間違いなくもっと大変になるし、使える時間は確実に減る。以前よりトレーニングの時間も、ミーシャ(息子)と過ごす時間も減る。でも、全てをうまくバランスよくこなせるようになりたい」。人気スケーターの復帰に注目が集まる。












