フィギュアスケート男子で世界選手権覇者のイリア・マリニン(米国)が〝挑戦〟を続ける理由とは――。

 4回転の神と称されるマリニンはグランプリファイナル(昨年12月、愛知)で合計332・29点をマークして3連覇を達成。フリーではクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)など、6種7本の4回転ジャンプを全て着氷させ、自身の歴代最高を更新する238・24点をたたき出した。

 異次元のパフォーマンスで世界を驚かせているが、当の本人は5回転サルコーへのチャレンジを明言済み。さらに今季はラズベリーツイストやバックフリップを披露するなど、己を貪欲に磨いている。

マリニンの驚異的なジャンプ(ロイター)
マリニンの驚異的なジャンプ(ロイター)

 米メディア「USA TODAY」によると、マリニンは「何か新しいものを取り入れることは、スポーツにとって非常に有益だと思う。誰もがユニークなものを観戦できるようになるので」と狙いを明かしたという。

 約1か月後に開幕するミラノ・コルティナ五輪の選考会を兼ねた全米選手権(8日=日本時間9日)のショートプログラム(SP)では、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら115・10点で貫禄の首位発進を決めた。これには同メディアも「初となる五輪出場権を逃すには宇宙人に拉致されるくらいでないと無理だろう。まあ映画ではよくある話だ」とジョークを交えながら大絶賛。マリニンの進化はまだまだ止まらなさそうだ。