〝MURAKAMIの選択〟は影響力絶大だった。ソフトバンク・近藤健介外野手(32)が27日に福岡市内で行われたトークショーに登壇した。

 世界一奪回を果たした2023年のWBCに続き、2大会連続出場となる近藤は、すでに発表された29人の日本代表メンバーについて「前回大会を経験した選手が多い。こっちには世界ナンバーワンの選手もいる」と胸を張った。

 今大会も侍ジャパンの中心は世界最強の二刀流・大谷翔平投手(31=ドジャース)となる。「すべて翔平任せです。(前回大会から)この3年でもっとすごくなった」と、精神的支柱としての振る舞いに期待を寄せた。

 代表選出を受け、近藤が自発的に唯一コンタクトを取ったのが、ホワイトソックスに入団した村上宗隆内野手(25)だった。「村上と岡本(ブルージェイズ)がメジャーに移籍して大変な中で来てくれる」。日の丸への並々ならぬ思いが伝わり、3年前の世界一奪取で去来した「もう、おなかいっぱい」という気持ちは完全に吹き飛んだ。

3年前のWBCでも親しげな様子だった近藤(右)と村上
3年前のWBCでも親しげな様子だった近藤(右)と村上

 村上はWBC出場を前提条件にMLB球団との交渉を進め、移籍先を絞り込んだ。

「前回の(レッドソックス・吉田)正尚もそうだったけど、(メジャー移籍1年目の)大変な時期で出場するという思いは僕も経験ないので分からないが、当然大変。でも、それだけジャパンへの思いがあるということ。心の底からすごいと思う」(近藤)

 シーズン開幕前の代表活動は〝犠牲〟も伴う。村上の場合、米挑戦1年目に最高のスタートを切れば、ホワイトソックスとの2年総額3400万ドル(約53億円)の契約を満了した後、さらなる大型契約を勝ち取るチャンスが広がる。それでも侍にすべてをささげる心意気を感じ取った近藤は、日本代表全体に及ぼす好影響を届けた村上への敬意を隠さなかった。

「最高のチームになって終わりたい」。侍ジャパンの結束はすでに固まっているようだ。