カブスが先発ローテーション再構築へ踏み込んだ。
球団側は7日(日本時間8日)にマーリンズから右腕エドワード・カブレラ投手(27)をトレードで獲得したことを発表。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」によれば、有望株3選手を放出する代償を払ってでも「カブスは明確な〝柱〟を手に入れた」と評し、今回の補強を称賛している。これにより、先発ローテーション5枚が出そろった格好だ。
2025年シーズン終了直後から、カブス首脳陣は先発陣の層の薄さを問題視してきた。今季終了後にはマシュー・ボイド投手(34)、ジェイムソン・タイヨン投手(34)、コリン・レイ投手(35)、そして今永昇太投手(32)らがFAとなる見込みでローテーションは流動的だ。そこで白羽の矢が立ったのが、97マイル(約157キロ)の速球と切れ味鋭いチェンジアップを武器とするカブレラだった。
カブレラは25年のマーリンズで26試合に先発し8勝7敗、防御率3.53、150奪三振をマークしブレーク。肘や肩の故障歴というリスクは抱えるものの、空振りを奪える球種を複数持つ点はカブスが長年求めてきたタイプそのものだ。
そしてこの補強で、最も恩恵を受ける存在が今永だろう。自身初出場となった昨季のポストシーズンでは先発の選択肢が限られた結果、今永に過度な負担がかかる場面も少なくなかった。短い間隔での起用や、万全とは言えない状態での登板を強いられたケースは記憶に新しい。
カブレラの加入によって今永はローテーションの一角として、より安定した運用が可能になる。三振を奪える右腕が加わることでタイプの異なる投手陣が形成され、相手打線への対応幅も広がる。カブス内部では将来的にカブレラ、今永、若手有望株ジャクソン・ウィギンズ投手(24)らによる新たな中核ローテーション像も描かれ始めているという。
もちろん、放出したオーウェン・ケイシー外野手(23)らの将来性を考えれば、このトレードは〝諸刃の剣〟だ。ただ先発不足が露呈した昨季の反省を踏まえれば、カブスが今オフ最大の決断に踏み切った意味は明白と言える。
今永にとって、この補強は単なる援軍ではない。エースとしての役割をより長期的に全うするための、不可欠なピースとなりつつある。カブスの勝負手は26年シーズンを見据え、静かに動き始めている。













