エンゼルスのアンソニー・レンドン内野手(35)が7年契約の最終年となる2026年の契約を見直すことで合意したとが30日(日本時間31日)、米メディアで一斉に報じられた。事実上の退団となり、来季年俸は分割で支払われるという。

 レンドンは19年オフにナショナルズからFAにになり、エンゼルスと総額2億4500万ドル(382億2000万円)で契約。しかし移籍後は故障で離脱が相次ぎ、今季も股関節を手術して全休。エンゼルスでプレーした6年間でシーズン最多出場は2022年の58試合で、計257試合の出場にとどまり「MLB史上最悪の契約」と非難されていた。

 レンドンの退団について、エンゼルス専門メディア「ハングハローアウト」は「レンドンの契約が解決し、エンゼルスの悪夢はほぼ終わりに近づいた。彼はもういない!」と歓喜の声を上げた。「ただ給料をもらうことだけを望んでいて、フィールドに立つための努力を怠る選手は達成できる成果に限界がある。エンゼルスがレンドンとの契約を解消しようとしたのは賢明な判断だ。しかし、それが何年も遅すぎた」とも指摘し「レンドンの獲得資金をロースターに再投資し、このチームを現実的な優勝候補へと育て上げてくれることを期待したい」と結んだ。

 一方、「クラッチ・ポインツ」は「南カリフォルニアでレンドンは一体何がうまくいかなかったのだろうか?」と没落の原因を検証。一つの要因として2022年7月26日(同27日)のマリナーズ戦を取り上げた。右手首を手術していたレンドンは死球に激怒してエンゼルスベンチに突進してきた相手選手をギプスを付けていない左の張り手で応戦。この乱闘事件以降はファンとのトラブルや問題発言で何度も物議を醸した。

 同メディアは「才能という点ではアンソニー・レンドンはリーグ屈指の選手だ。しかし、彼の野球への愛情は疑問視されている。怪我、パフォーマンスよりも口論が目立つこと、そしてプレーへの意欲の欠如といった問題から、レンドンの契約は野球史上最悪の契約の一つとして記憶される。かつてナショナルズでMVP候補でありワールドシリーズの英雄だった彼の遺産は過去5年間のエンゼルスで起こった出来事によって永遠に汚されてしまった」と哀れんだ。