プロ7年目を迎える広島の右腕・森下暢仁投手(28)が新春インタビューに応じ、不退転の覚悟を口にした。初の開幕投手を任された昨年は6勝14敗と大きく負け越した。再チャレンジとなる今年は勝敗、防御率、投球回といった主要各部門全てにおいて〝自己ベスト〟を叩き出すことを公約。飛躍し続ける同世代のライバルに日本代表、将来のMLB挑戦…その思いを赤裸々に語り、再び球界トップランカーに返り咲く決意をこめた。

――2025年は6勝14敗と大きく負け越したが、防御率は2・48とリーグ7位。どう振り返るか?

 森下 チームが先に点をとってくれた試合もあり、そこで勝ちきれなかった。そこが全てですね。もちろん、そういう試合ばかりではないですが、自分が点を先にとられてという試合が多く…結果的に2点以上取られた試合がほとんど。そこを0点や1点で終われた試合があれば、結果も変わったと思います。

 ――クオリティースタート率86・4%(6回自責3以下)はリーグトップ。決して「抑えられない」という感覚ではなかったと思うが

 森下 いや(敵から)実際はただ単に投げて、どっかでチャンスがあるだろうぐらいに思われていたと思います。それを来年、なくしていけたらいいと思ってます。

 ――今年29歳。仮に40歳まで現役ならプロ野球人生の折り返し。メジャー挑戦の夢も含め、どんな〝後半戦〟を描くのか

 森下 それも含め、本当に今年の結果が全てと思います。結果が出なかったら多分、他の選手にどんどん、抜かれていく。選手としても終わっていくと思うので。もう1回、持ち直すことができればいいなと。

 ――25年は日本ハム・伊藤大海の沢村賞をはじめ、ソフトバンク・柳町達、日本ハム・郡司裕也など大学から知る1997年生まれの同級生の活躍が目立った

 森下 もちろん刺激にもなりますし、置いていかなれないようにという気持ちは持っています。大海も郡司も、柳町にしても、自分たちでそういうポジションをつかみ、優勝争いをしている。すごくうらやましいなって思いました。

 ――クライマックス・シリーズ(CS)や日本シリーズなどは見た?

 森下 もう全部、見ていました。

 ――印象に残った場面や試合は?

 森下 大海が投げた試合とか、郡司も柳町も出ていましたしお互い『きょうは絶対、勝たないと』という試合をずっとやっていたし、面白かったです。やっぱり、ああいう試合をしたいなと。〝ここ〟というところで、試合も動く。投手としては、そこで抑えたりするのは何て言うか、いろいろと成長できるところもすごくあると感じました。

 ――新井監督は今年、勝つために必要な要素として「絶対的なエースと4番打者」と。その言葉を聞いて考えることは

 森下 そうですね。本当に去年はやらないといけないシーズンでした。それができなかったというのは自分でも情けなさを感じているので。本当にずっとこのままだったら、成長ないなと。それなりの選手として先も長くないなとかは思うので。もう一度、頑張りたいと思っています。

新シーズンの決意を色紙に記した森下暢仁
新シーズンの決意を色紙に記した森下暢仁

 ――今年はWBCイヤーだ

 森下 もう出ることは難しいと思うので。そこも見ながら、刺激をもらいながらシーズンに臨めたらいいなと思います。

 ――代表で先発の一角を務めた21年東京五輪の経験はやはり特別か

 森下 そうですね。コロナで無観客試合でしたけど、ああいう舞台を経験できたのは本当にすばらしい経験でした。

 ――大学、プロでも1年目から侍ジャパンに選ばれている。代表に選ばれるということは、これからの自分にとっても大事なことか?

 森下 もう年齢も年齢ですけど、呼んでもらえるのならやりたいですし、選ばれたい。サッカー選手とかは、その舞台を目指している人が多い。野球も、そこがやっぱり一番上のレベルと思う。そういうところでやれるのはすごく光栄ですし、そういう選手になりたいと思い、ずっと野球をやっていた。それは思います。

 ――最後に26年の意気込みを。昨年の契約更改では『キャリア・ハイ』が目標と

 森下 本当にそれが、出せるように。イニングも、防御率も、全部やりきれたら。そのためには、スタートから最後までやらないといけないですし、勝負どころで勝って、チームに勢いを与えられる存在にならないといけないと思ってます」