来季こそ真のエースに―。10日、広島・森下暢仁投手(28)が契約を更改し、2000万増の推定2億円でサインした。

 6年目の今季は、初の開幕投手にも抜擢され、名実ともに「投」の大黒柱としての役割を期待されたが「チームを勝たせないといけないときに、自分が貯金を作れず、借金ばかり作ってしまった。そこが不甲斐なかった」と攻撃陣の援護に恵まれない登板機会も多く、結果的には両リーグワーストの14敗、6勝止まりに終わった。

 2年連続で規定投球回到達となる151回3分の1回を投げた一方、8月23日の中日戦後には右肩の違和感を訴え、戦線離脱。「本当に迷惑をかけたなと思います」と年間を通じて先発ローテ―ションも全うできずに終わった。

 不甲斐ない結果に終わり、自責の念もあったようで「別に成績がいいわけでもない。中途半端に米国に行ける話ではないと思う」とかねてから公言してきた将来的なMLB挑戦の希望も、80分間の交渉のうち、ものの1、2分程度。「今年は勝てるところを勝ちきれなかったりとか、いろいろ自分も思うところがあった。それ以前の問題というか、チームに貢献してからそういう話にならないといけないというのもある。まずは役割を果たさないと」と語るように、交渉の主題とはならなかった。

「気づいたらこんな時間で」と長時間にわたり、球団幹部とチームについての意見交換を交わし、球団からは、今年同様、投手陣の柱としての役割を期待された。

 20代ラストイヤーとなる右腕は「チームに勢いをつけれられる存在にならないといけない。本当にキャリア・ハイを出せるように。いい準備をしてやっていきたい」と自覚していた。