米国・WWEで、殿堂者のミック・フォーリーが団体離脱を発表し、大きな波紋を呼んでいる。
先週にインスタグラムで「我慢の限界に達した」とポストし、今後WWEの番組には登場しないと表明。理由はWWEとドナルド・トランプ米大統領の親密な関係で、トランプ大統領が映画監督のロブ・ライナー氏が刺殺された事件で、被害者に対し「トランプ錯乱症候群だ」などと物議を醸す投稿をしたことが決断の引き金になったという。
ハードコアファイターとして知られるフォーリーは、かねてトランプ氏批判を展開してきた。WWEからの報酬を捨ててまで自身のスタンスを明確にしたことは、米マット界にも衝撃を与えたが、同じ立場で注目されたのが、元WWE世界ヘビー級王者で殿堂者のケビン・ナッシュ(66)だ。WWEでは「ディーゼル」のリングネームで活躍し、WCWでは故ハルク・ホーガンさん、故スコット・ホールさんと伝説のユニット「nWo」を結成して人気を博した。
ナッシュもフォーリー同様に長年の間、トランプ氏を批判してきた。nWoのオリジナルメンバーもWWEから離れるのか注目されたが、自身のポッドキャスト番組「クリック・ディス」で胸中を明かした。フォーリーの発表については「ミックがそう感じるなら、ミックの立場からすれば理解できる」と異論はないとした上で、自身は離脱はしないという。
「俺は彼らを家族だと思っている。それだけだ。彼らは俺にとってただの家族なんだ」と説明。「彼ら」とは親友で団体のCCО(最高コンテンツ責任者)を務めるトリプルHことポール・レベック氏と、その家族のこと。ナッシュはトリプルHの妻ステファニー・マクマホン、ステファニーの母でリンダ・マクマホン氏とも親しい関係を築いてきた。
トリプルHは8月にトランプ大統領の会見に同席。リンダ氏は現政権で教育長官を務めているが、「リンダは俺の政治的見解を知っているよ」とし「彼らは共和党員の家族だよ。でも、俺の家族でもあるんだ」などと語り、トリプルHらとの関係が離脱しない理由だという。さらにWWEとトランプ氏のつながりは、WWEの番組製作に影響していないと指摘。WWEとのレジェンド契約に関しては「俺にどうしろってんだ? 収入を放棄しろと? いったい何のために収入を放棄するんだ?」ときっぱり。政治的見解の相違でWWEからの収入を捨てる気はないと、はっきりと胸中を述べた。
ナッシュとトリプルHはレスラーグループ「クリック」のメンバーで、1990年代からショー・マイケルズ、Xパック、ホールさんの5人で強固な絆を築いてきた。ナッシュは自身のXにも「俺は裕福だ。もうお金は必要ない。俺は30年間、続けてきた友情を必要としている」「俺はスコットを失った。俺と残った3人の間には何も入れない」などと投稿し、トリプルH、マイケルズ副社長らとの関係を優先し、WWEとの関係を続けるとしている。












