オリックスは23日、都内のホテルで行われた「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」で藤川敦也投手(18=延岡学園高)を外れ1位で指名。奇遇にも18歳の誕生日に運命の日を迎え、指名を受けた本格派右腕には自身が憧れる山下舜平大投手(23=オリックス)と山本由伸投手(27=ドジャース)を軸にした〝ハイブリッド成長プラン〟が現実味を帯びつつある。

 183センチ、88キロの体格から繰り出す最速153キロの直球は高校球界屈指。中学時代から走り込みと遠投で体を鍛え、体幹の強さとしなやかさを兼ね備える。延岡学園・森松賢容部長は都城高時代に山本を指導した恩師で「本当に(山本と)成長曲線が似ている。ポテンシャルと体の強さは間違いなく藤川が上」と高く評価する。

 森松部長のホットラインは今も健在だ。ドラフト前夜には山本から「藤川くんにプロに入って会えるのを楽しみにしています」とのLINEが届いた。藤川は「山本さんの変化球はすべてがすごい。自分もあんなキレのある変化球を投げられるようになりたい」と目を輝かせる。〝森松ルート〟を通じて世界一の変化球を学ぶ可能性も十分だ。

 一方、同じオリックスには憧れの山下舜平大がいる。藤川は「山下投手の真っすぐには理想の強さがあります。自分もあんなボールを投げられるように努力したい」と語り、プロの世界ではそのストレートを直接吸収する構え。山下から直球を、山本から変化球を――。夢の〝二段構え育成〟が実現も夢ではない。

 チームメートもその将来性に太鼓判を押す。「プロに入れば、阪神の藤川(球児)監督にもかわいがられると思います。火の玉ストレートの話まで聞けるかもしれない。しかも下の名前はヤクルトの古田敦也さんと同じ〝敦也〟。あいつは本当にぜいたくな人脈を築けるのでは」と笑った。

 藤川は「プロではまず体をしっかり作って、真っすぐの質をさらに上げたい。山本さんのようにチームのエースを任される投手になりたいです」と誓う。

 強じんな体、伸びしろ、そしてつながり。延岡学園の藤川敦也が、ハイブリッドな人脈を生かし、世界を驚かせる日が近づいている。