これこそ「全員が全力を出し切る」番長野球の底力だ! DeNAが王手をかけた12日のセCSファーストステージ第2戦(横浜)は、4時間31分、延長11回の末、7―6で逆転サヨナラ勝ち。阪神が待つファイナルステージへコマを進めた。
あまりにも劇的な勝利の主役は、今季台頭したばかりの若手だった。1点ビハインドの延長11回二死から石上が二塁内野安打で出塁し、すかさず二盗。続く林が左前適時打で同点とし、度会が右前打でつなぐと、最後は蝦名がファウルで粘り、鮮やかな左前打で試合を決めた。
その蝦名は今季1番に定着。林も故障した牧の穴を埋める二塁手として頭角を現し、石上も遊撃のレギュラーをつかみつつある。そんな〝発展途上組〟を代表して、蝦名はこんな三浦監督とのエピソードを明かした。
「8月頃の練習前、監督に『ぶっ壊れるまで使い続けるから覚悟しとけ』と言われたんです。うれしかったし、レギュラーを取ってやると思った。今は1番を任されてる責任感も感じています。僕はCSを経験するのも初めてなので、ここからしっかりやらないと」
そうした若手たちを、三浦監督は常に「全力を出し切れ」と指導し続けてきた。1点ビハインドからの逆転サヨナラ勝ちも、日頃の指導のたまものだろう。試合後、番長は改めてこう力説した。
「粘って食らいついて、全力を出し切って目の前の試合を取りに行くんだと、常に言っている。今日も最後の最後まで諦めてる選手はいなかった。二死無走者から全員で粘って食らいつく姿勢が勝利に結びついた」
そう強調する一方で、サヨナラ勝ちにつながるゲームメークをした救援陣の奮闘をこうたたえた。
「(先発)ジャクソンが初回に5点取られましたけど、打線がすぐ5点を取り返して、そこから中継ぎ陣が(相手の攻撃を)しのいでしのいで、流れを作った。それが最後の勝ちにつながりました」
三浦監督が言う通り、この日は初回に5失点したジャクソンを1回で降ろすと、石田裕を3回から4イニング、6回から平良を2イニング投げさせて無失点。シーズン中の先発要員にリリーフを任せて勝利につなげた。
CS前に中継ぎで炎上したバウアー、藤浪は事実上の〝戦力外〟。三浦監督の「全力出し切り指令」をがむしゃらに実行する若手たちが快進撃の原動力になっている。
さあ、次はファイナルで打倒猛虎だ。












