番長の「キーマン指名」がズバリ当たった。11日にDeNAは「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」ファーストステージ第1戦(横浜)で巨人に6―2で快勝。4番・筒香嘉智外野手(33)が2回の第1打席で天敵・山崎から先制のソロ本塁打を右翼スタンドにたたき込み、主導権を握った。

 筒香は3回にも右翼線へ3点目のタイムリー。1点差の6回には左翼ポール直撃のソロ本塁打を放った。8回も左前打を放って満塁とするチャンスメーク。2017年のCS以来8年ぶりの4安打となった。

 この大活躍は三浦監督との絆の強さを示している。指揮官は前日の会見でこう予言していた。

「まず最初の試合を全力で取りに行く。(下克上で日本一となった)去年がそうだったように、先のことは考えない。勝つためには先制点が非常に大きくなってくる」

 その上で、キーマンに筒香を指名していた。快勝した試合後、その真意を改めて聞いた。「ゴウの状態は後半戦に入ってからずっといいですし、打線の核としてチームを引っ張ってくれていますからね。シーズンが終わってからの練習を見ても、いい状態を変わらず維持してくれていると感じていましたから」。

 一方の筒香も「三浦監督が先制点がすごい大事だとおっしゃっていたので(自分の本塁打で)先制点を取れてよかったです。僕にやれることは三浦監督に言われたところで全力でプレーするだけだと思っています」と思いを受け止めた。

 筒香は昨年4月のDeNA復帰後、折に触れて「一番最初に声をかけてくれたのが三浦監督だった」と吐露。不振にあえいでいたシーズン中、食事に誘ってくれた気遣いにも感謝していた。その三浦監督が今年限りで退任することに「選手全員が、監督にはいい表情で、いい思いを持って(退団してほしい)と思っています。そこは僕も変わりはないですから、頑張らなきゃいけないと思っています」と気合を入れた。その熱い思いで、まずはファーストステージ突破だ。