セ・リーグCSファーストステージ第1戦を11日に控え、10日に横浜でDeNA、巨人、阪神(リモート参加)の監督と選手代表が記者会見に臨んだ。

 3監督に「キーマンとなる選手は誰か」という質問が飛ぶと、DeNA三浦監督は筒香嘉智外野手(33)と明言。「キャプテンの牧がCSに間に合ったのは非常に大きいんですが、やはり後半戦は筒香がしっかりと4番を張って、チームの核としてやってくれているので」と理由を語った。

 一方、阪神・藤川監督は「第1ステージを見て考えます」。巨人・阿部監督は「ベンチ入りしている全員」。両監督ともに言葉を濁しただけに、三浦監督の筒香への信頼度の高さが際立った。

 もっとも、三浦監督に改めて会見の発言の真意を聞いたら「ウチも全員です」と〝前言撤回〟。「筒香だけが特別なわけじゃない。ただ、後半戦をいい状態で戦えていますから(キーマンを)聞かれたから答えただけでね。いつも言っているように、全員ですよ」。

 番長が「全員」と強調した裏側には、必ずしも戦力が整っていない台所事情もあるようだ。実際、10日の練習は宮崎(右膝後十字靱帯部分損傷)、オースティン(右膝違和感)、ビシエド(左半腱様筋肉離れ)、最近不調の藤浪(フェニックスリーグ参加)が不参加。

 その上「牧も100%かと言ったらそうではない」と、三浦監督自身、こう現状を語っている。

「(不参加の選手では)宮崎のフェニックスに行っている選手もいるし、DOCK(横須賀の練習施設)で練習している選手もいます。何があるかわからないので、選手個々によって違いますが、今やれることをしっかり準備してもらってます」

 しかし、こうした窮地のたび、やりくり算段でしのいできたのが番長である。昨年のCSを振り返れば、正捕手の山本が右手骨折で離脱。守護神の森原も右肩コンディション不良でベンチ外。エースの東も万全の状態とは言いがたい中、すべてをはね返した下克上で日本一を勝ち取った。

 今年限りで退任が決まっている中「まず最初の試合を全員で取りに行く」と番長。最後の戦いと采配に期待したい。