巨人・甲斐拓也捕手(32)のクライマックスシリーズ(CS)での復帰に〝黄信号〟が点滅している。
今季68試合出場のうち64戦でスタメンマスクをかぶった甲斐は、打撃成績も打率2割6厘、4本塁打、20打点と攻守にわたって奮闘。だが、8月23日のDeNA戦(東京ドーム)の守備で負傷し「右中指中手骨頭骨折」の診断で長期離脱に追い込まれ、現在もリハビリ中だ。
25日にはジャイアンツ球場で行われた故障班の練習に参加。その際には「(スローイングは)思った以上に間隔はちょっと空いたりしてますけど、まあまあ良くはなっていると思います」と自身の状態を明かしていた。
骨折は程度によって完治までの期間が数週間から数か月程度を要すると言われている。ここまでリハビリが順調に行われていることから、実戦復帰までの道のりは確かにそう遠くはないように思える。
では、来月11日から敵地・横浜スタジアムで始まるDeNAとのCSファーストステージには間に合うのか。チームスタッフの1人は表情を曇らせながら「微妙なところではある」とした上で「バッティングと守備のどっちがキツいかと言ったら、守備の方がキツいかもしれない。特に甲斐は骨折なので時間との勝負というか、時間がたたないと骨がつかないので…。(間に合わなかったら)しょうがないかな、というところはある」と続けた。依然、楽観視はできず、今後の道のりは険しい状況のままのようだ。
阿部監督は甲斐が一軍離脱に追い込まれた際に「チームにとっても痛いですけど。もうやるしかない」と肩を落としていた。現役時代の背番号10を譲渡した甲斐に対して絶大な信頼と期待を寄せていただけに、誤算が生じたのは言うまでもない。
このタイミングでソフトバンク時代から短期決戦の大舞台を数多く経験した甲斐が帰ってくれば、2位確保に失敗して沈滞ムードが漂うチームとG指揮官に再び〝活力〟を与えることになる。しかしながら、そのシナリオには暗雲が垂れ込めている。












