広島は28日のDeNA戦(マツダ)に2―10で大敗。今季2試合を残して5位以下が確定した。
昨季は優勝争いやCS争いを演じて借金2で終えたが、今季は早々と脱落し、7月9日を最後に勝率5割を上回ることなく借金は「18」まで膨れ上がった。
2年連続でBクラスとなった一因は競り合いでの弱さが挙げられる。1点差試合は20勝26敗、逆転負けは30試合でともにリーグワーストだ。象徴的だったのは6月15日の日本ハム戦(エスコン)。6回表を終えて7―0の展開から同点とされ、延長10回に栗林が田宮にサヨナラソロを被弾した。その敗因はベンチワークのミス連発にあった。
まずは6点リードの8回の守備。3点差に迫られたところで新井貴浩監督(48)は勝ち継投で起用していた森浦を3番手で投入した。しかし、翌日は試合がなく、前日は必勝パターンの救援陣を登板させていなかった。指揮官も「遅かった」「自分のミス」と後手に回った継投を認めるしかなかった。
致命的だったのが、2点リードで迎えた9回の守備隊形。4番手・ハーンが二死一、三塁とされ、レイエスを迎えたところで外野陣は定位置よりもやや深めに陣取った。同点の走者になる一走の本塁突入を警戒したものだったが、6球目で局面は変わっていた。
一走が二盗を決めて二、三塁となり、フルカウント。二走は単打でも本塁突入の可能性が高まったが、外野は深めのままだった。そして7球目で打ち上がった飛球は無情にもフラフラと中前に落ちて同点とされた。
なぜ外野を前進させなかったのか。赤松外野守備コーチは「あそこは僕の独断で判断できない。チームとしての判断でした」と答えた。新井監督と藤井ヘッドに判断を委ね、結果的に裏目に出た。
2点リードの9回二死二、三塁で外野を定位置より後ろにする意図があるとすれば「同点までOK」「サヨナラの走者となる打者走者を得点圏より先に進ませない」ことが考えられるが、それまでの采配と矛盾する。8回以降、猛打賞のファビアン、4安打の小園に守備固めを投入。広島は9回で試合を終わらせる試合運びをしていた。
中堅手の大盛は守備範囲の広さには定評があり、定位置かやや前を守らせていればフライを捕球して試合終了となっていた公算が大きい。詰めの甘さを露呈した代表的な一戦といえそうだ。












