新日本プロレスのSTRONG女子王座を保持する女子プロレス「スターダム」のAZM(22)が、ワールド王者・上谷沙弥(28)との2冠戦(27日、東京・後楽園ホール)へ覚悟を示した。

 大一番を控えたAZMはかつて上谷と行動をともにした「クイーンズ・クエスト(QQ)」の聖地とも言える代々木第二体育館を訪れた。「キャリアの半分以上をQQで過ごしてきたので、本当に家族みたいな存在だったんです。ここで何度も大江戸隊と戦ってQQの絆を深めた場所。上谷と2冠戦をする前に来たかったんです」と物思いにふけりながら語った。

 同会場は昨年6月極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」の前身である「大江戸隊」との全面戦争で敗れたQQが事実上解散した場所。その後上谷がヘイトに加入し黒く染まっていった。当時を回顧したAZMは「あの時はQQを一人で背負うって言ってたのに、ヘイトに行って気にくわない部分があった。でも今思うとある意味上谷が一人でQQを終わらせたのかなって。だから今は裏切られて憎いみたいな気持ちはないです」と言い切った。

 QQ時代、ワンダー王者としてもがき苦しむ上谷を近くで見ていたからこそ誰よりも上谷の強さを認めているAZMは「年上だけど後輩感強くて、努力してる姿を見てたから目が離せない後輩だった。今は自分の優しさっていう弱点を自分の力で正解にしてるからすごいなって思います」と語った上で「上谷のメディア活動をうらやましいと思わないし、私にはできないからありがたい。上谷が連れてきたお客さんをつなぎ止めるのが私の役割だと思うからそういう面で私は勝負したい」と拳を握った。

 団体最高峰のワールド王座を戴冠した暁には団体の顔として、団体に批判的な言葉を並べてきたIWGP女子王者のSareeeを挑戦者に逆指名したいという。「まずはSareeeを倒す。スターダムのこととか上谷のことに対してうるせえし、5★STARでは渡辺桃とか小波とかヒールがSareeeに立ち向かってるところばっかだったから。ここで私が声を上げてSareeeを倒したい。そして私がスターダムのシンボルになります」。22歳のベテランが真骨頂を見せつける。