セ・リーグのペナントレースは阪神がNPB史上最速で優勝を飾った。ただ、気がかりなのは10月15日から始まるCSファイナルステージまでの過ごし方。7日に優勝を決めてから1か月以上も空く形となるが、野球評論家・柏原純一氏の見立ては――。
【柏原純一「烈眼」】阪神は9日の試合を終えて残り16試合あり、調整に困らないが、問題なのは10月の実戦機会の少なさだ。現状では2日のヤクルト戦(甲子園)が今季最終戦で1試合しかない。
2年前の岡田監督時代もそうだったように、同月5日から宮崎で行われる「フェニックス・リーグ」が本番前に実戦感覚を磨く数少ない機会となるだろう。
だが、正直あまり当てにはできない。確かにNPBや独立リーグ、韓国など多くのチームが集まるが、そもそもは一軍経験が乏しい若手選手の鍛錬の場だからだ。
特に打者は気をつけてほしい。相手の若い投手たちは優勝メンバーとの対戦を絶好の腕試しの場と捉え、内角を果敢に攻めてくることも考えられる。今年で22年目を迎える同リーグはむしろそういう場だ。
仮に投手が制球ミスし、相手打者を負傷させてしまっても11月以降はオフ。どのチームも影響を最小限に抑えられるという考えのもと、若い投手は一軍で通用する制球力を磨くため、打者の懐をどんどん突く慣習がある。翌月から公式戦がない時期に真剣勝負に臨める意味はここにある。
相手に気を使われ、外角一辺倒の配球をされても阪神の打者陣にとっては参考程度にしかならない。反対に投手陣には本番前のいい調整の場となる公算が大きいが…。
いずれにせよ、阪神はポストシーズンの初戦を迎えるまでに1か月以上ある。多くの球界関係者が指摘しているように、日程が空きすぎだ。優勝チームが不利になっているとさえ感じる。
2位以下に大差をつけて圧勝した藤川監督だけに、何らかの策をすでに考えているはず。2年ぶりの日本シリーズ進出へ、他を寄せつけない強さを期待したい。(野球評論家)












