セ2位の巨人が3日のヤクルト戦(京セラ)に5―3で勝利し、2連勝。前日2日の同カード初戦まで3番に入っていた岡本和真内野手(29)が、この日から4試合ぶりに4番に復帰し4打数3安打2打点の活躍で勝利に貢献した。

 初回から主導権を握った。無死一、二塁からまずは泉口が右翼へ適時三塁打を放ち、2点を先制。すると続く岡本も左翼への適時二塁打で追加点を奪った。その後も打者一巡の猛攻で、この回一挙4得点。投げては先発の森田が6回2失点の好投を見せ、今季3勝目を挙げるなど投打がかみ合った。

 岡本は淡々と「勝ててよかったです。明日も頑張ります」。一方、阿部監督は主砲の4番復帰について単刀直入に「3番に入ってから1回もつながんなかったので、はい。戻しました。それだけです」と説明した。

 負傷離脱から一軍へ復帰後、岡本はここまで15試合に出場し3本塁打、6打点、打率2割9分6厘と不動の存在感を発揮。主砲が5月に戦線離脱して以降、チームは代役探しに大苦戦していたもののシーズン終盤にしてようやく本来の打線がそろう格好となった。

 ただ、大きな懸念材料として残るのは岡本の「後継者問題」だ。不動の4番には将来的なメジャー挑戦が確実視されており、それも決して遠い未来の話ではない。早ければ、来季には再び「新4番問題」に直面する可能性も捨て切れない状況となっている。

 現状から考えれば代役には2日の試合まで4番を務めた岸田のほか、ロマン砲のリチャード、ベテランの丸、外国人助っ人の名前が挙げられるだろう。そうした中、岡本の後を引き継ぐ〝新4番候補者〟たちに向け、チーム内からは「あえて岡本を目指すな」との声も出ている。

「今季、痛いほど分かったように岡本の穴を埋めようとしても完全に埋まることはない。岡本のようになろうと思えば思うほど、代役たちはそれぞれの個性が失われてしまう。後継者を考える際には新たな4番像を、これから作り上げていくしかない」(チーム関係者)

 チームにとって、岡本に代わる存在はいないと痛感させられた2025年シーズン。それでも避けては通れない問題だけに、早い段階で〝ニュースタイルの4番〟の出現が待たれる。