女子プロレス「T―Hearts」を率いる〝暴走女王〟堀田祐美子(58)が29日、書泉ブックタワー(東京・秋葉原)で行われた自身の著書「未完の大器」(ワニブックス)の出版記念トークショーに参加した。

 幼少期から全日本女子プロレス時代、そして今後の女子プロレスの未来まで記された自伝を自ら執筆。この日行われたトークショーでは、公私共に仲のいいSareeeをゲストに迎え軽快なトークを繰り広げた。

 トークショーの中で堀田は「自分自身が大器になってしまったらプロレス界にもういなかったと思う。未完だったからこそ40年プロレス界に居られたのかな」と今年40周年を迎えたプロレスラー人生を振り返った。

 この本のタイトル「未完の大器」は6月に亡くなった空手家でジャーナリストの山崎照朝(やまざき・てるとも=享年77)さんから言われた言葉が元になっているという。全女の特別コーチを務めていた山崎さんにデビュー当初練習を見てもらっていた堀田は「デビュー1年目の時に山合宿でヒザの靭帯を切ってしまって、お医者さんから『あなたはプロレスに向いてない』と言われた。辞めた方がいいのかなって思った時に山崎先生が『おまえは未完の大器だから。皆さんよろしくお願いします』って先輩方に言ってくれた。その言葉が励みになった。だから私は40年経っても未完」と振り返った。

 その上で「これまで有名になることも、1番になることもなかった。でも40周年を迎えられたことがうれしいし、人生って1番になれなくても長く続けたもん勝ちだなって。身体が続く限りはずっとプロレスをやりたい」と現役で生き続けることを誓った。

 堀田の自伝を読んだSareeeは「堀田さんの知らなかった部分も知ることが出来ましたし、始めの3ページで涙が出てきました。これからプロレスをどうしていこうとか壁にぶち当たった時は必ずこの本を読みたいと思います」と語った。

 そして最近スターダムに参戦しているSareeeが極悪軍団「H.A.T.E.」よりもブーイングを浴びせられている状況について堀田が言及。「40年やってきてベビーがこんなにブーイング浴びせられてるのは初めて見た。むしろ快挙だよ! だからこそSareeeには突き通してほしいし、何かあったら私が全員ボコボコにしてやるから!」と背中を押した。

 すると、Sareeeから「堀田さんや師匠の伊藤薫さんに教えてきていただいたことに私は自信を持ってます。なので今の時代の女子プロレスを自分たちでつくっていきながら、その思いや戦いを守っていかなければいけない。誰になんと言われようが私の覚悟は決まってるので、あとはやるだけだなと思ってます」と語られた。