阪神は2日のヤクルト戦(神宮)に5―1で快勝。長期ロード最初のカード3連戦をすんなりと勝ち越し、優勝マジックを35に減らした。

 この日の神宮球場上空は、ホームからセンター方向への強風が吹き続ける絶好の「ホームラン日和」。好調を持続する虎打線は小幡の2打席連続弾に加え、佐藤輝、高寺もソロアーチをマーク。4回の攻撃が終了した時点で4―0とリードを広げ「楽勝ムード」も漂ったかに見えたが、ベンチ内の藤川球児監督(45)は冷静な戦局眼でゲームの流れを見つめていた。

「小幡、高寺に(本塁打が)出て感じ良くいけたのですが、内山選手に(一発が)出てゲームの流れ、様子も変わったので。しっかり(リードを)守り切る態勢に入れたという意味では選手もスタッフもよくやってくれた」

 直後の4回のヤクルトの攻撃で燕打線の3番打者・内山から6号アーチを浴び、スコアは4―1の3点差に。虎先発の才木は、76球で6回2安打1失点と球数的には余裕があったが、指先のアクシデントを訴えていたことも考慮し、指揮官はこの回限りで継投策へ移行することを決断。駒の運びを指し間違えることなく、「勝たなければいけない一戦」を確実にもぎとった。

「才木本人も闘争心がありますから、続投したがっていましたけど、後ろから考えてしっかりゲームを締めていくような展開に移り変わっていたので。9勝目ですか。次また気分良くやってくれればいい」(藤川監督)

 打者有利の神宮球場はゲーム最終盤まで何が起きるか分からない。セ・首位を独走する猛虎の将は石橋を叩いて掴みとった白星に手応えをにじませていた。