自慢の投手陣が思うようにかみ合わない――。阪神は27日のヤクルト戦(神宮)に3―4でサヨナラ負け。7回まで守っていた3―0のリードを、ゲーム終盤でひっくり返される痛恨の試合展開で、リーグ戦の再開初戦を落とした。
先発・村上頌樹投手(27)は再三、得点圏に走者を背負いながら、6回まで燕打線を無失点に抑える好投。だが、球数が100を超えた7回から制球が徐々に甘くなり、並木の2号ソロに加えてオスナの4号2ランと、1イニングで2発を被弾して3失点。リードを守り切れず、この回限りで降板となった。
さらに9回のマウンドを託された及川雅貴投手(24)が二死二塁のピンチを迎えると、内山の放った打球を三塁・高寺望夢内野手(22)が後逸。歓喜と絶望の悲鳴が交錯する中、二走・並木が本塁を踏み接戦は決着した。阪神としては継投ミスと守りの乱れが重なる、悔やんでも悔やみきれない黒星となった。
日頃はポーカーフェースを貫く藤川球児監督(44)も「高寺の失策は、使っているこちらの(責任)というところですから。また明日、顔を上げて戦ってくれれば」と前向きな言葉を口にしたが、この日ばかりは落胆の色を隠せない。「村上もあの回まで頑張ってほしいと思ったのですが」と継投への判断を悔やんだ。
チーム防御率2・08と12球団トップのスタッツを残しながら、思うように勝ち星が伸びない藤川虎。リリーフ陣全体で11勝14敗と黒星が先行するなど継投策の失敗も少なくない。その一因として「先発投手を交代させるタイミングが球数100前後と早すぎる」と指摘する声が、ファンだけでなく評論家からも多く聞かれるのが現状だ。
だが、藤川監督は試合前練習中の番記者たちとの雑談の中で「この時期から先発投手たちに110球も120球も投げさせていると夏場以降、コンディションが維持できなくなりますから」との持論を明かしていた。今季の阪神の先発ローテにはルーキーの伊原や高卒3年目の門別(現在は中継ぎに配置転換中)など若手も多く、無理をさせない方針を貫いていた。
とはいえ、藤川監督は「村上とかは別ですけどね」と先発経験豊富なスターターたちには、一定のイニングを投げさせる意向も示していた。だからこそこの日の続投となったはずだが、皮肉にも裏目に出る形となった。
セ首位の座こそ保っているが巨人、DeNA、広島の3チームから3・5ゲーム差で追走されている。このままつまずけば再び、混戦のダンゴ状態に巻き込まれる可能性も否定できない。












