「暗黒時代」はもうごめんや――。阪神は27日からのリーグ戦再開を前に25日に甲子園球場で全体練習を行い、藤川球児監督(44)が〝警鐘〟を鳴らした。
交流戦で黒星を2つ先行させたが、セ首位を堅守。ただ、虎将に慢心はなかった。現役時代は国内で阪神と独立リーグの四国IL・高知、米球界ではカブスやレンジャーズでプレー。その経験から現状を「MLBはトップ選手がリラックスできる環境。ですが、阪神はトップ選手が一番責任を背負うことになるから苦しい。そうじゃない選手の方が、リラックスしてプレーできて声援も多い」と分析した。
「世界最強」ともいわれる熱狂的な虎党からは、活躍すれば一躍スター選手の扱いを受ける一方、成績が低迷するととてつもないしっぺ返しを食らうこともある。自身も〝火の玉守護神〟として君臨したからこそ「トップの選手が責任を背負ってあげている。だから、それに甘えるなと」と語気を強めた。
チームのトッププレーヤーに集中する負担を危惧する理由は、1987年から2001年までの15シーズン中14シーズンでBクラスに沈んだ低迷期の再来を阻止したいからだ。
「選手自身が打った打たないとなって、チームが愛されなくなって。責任ある選手がこの環境から飛び出したくなると、責任を持てない人間ばかりが残ることになる。そうなると暗黒時代に戻る気がします」
もちろんトップ選手たちに甘えた環境をつくらないためにも、指揮官は明確な方針を定めている。「ファームに行ってもらうとか、環境に対しての変化をつけることですね」。開幕から一、二軍の入れ替えを積極的に行い、48人を昇格、48人を降格させたのも厳しさを示すためのものだった。
指揮官就任1年目ながら首位の座にアグラをかかず、将来も見据える藤川監督。〝火の玉指導〟で猛虎の失墜を防いでいく。












