阪神は25日の中日戦(バンテリン)に5―1で勝利し、2位・巨人と0・5ゲーム差で首位を堅守した。

 この試合で勝利投手となったのが2番手で登板した湯浅京己投手(25)だ。1―1の同点で迎えた7回から登板すると、力強い直球やキレのある変化球を操り、わずか11球で三者凡退。さらに、イニングまたぎとなった8回は得点圏に走者を背負いながら無失点で切り抜けた。

 直後の攻撃では、打線が一気に4点を挙げて勝ち越し。右腕は国指定の難病「黄色靱帯骨化症」から復帰後、2勝目をつかみ「先発・伊原がいいピッチングをしてくれていたので、流れを持ってこようと頑張りました」と笑顔で汗を拭った。

 その一方、藤川球児監督(44)が〝チームの心臓〟とも評するブルペン陣が、万全とは言い切れない状態となっている。昨季、岩崎とともにダブル守護神に君臨したゲラは、状態が上がらず二軍調整中。さらに、最優秀中継ぎ賞に輝いた桐敷は左上肢の筋疲労、先発も務めた左腕・富田も22日に一軍登録を抹消された。

 代わって2年目右腕・椎葉とドラ3ルーキー・木下がプロ初昇格を果たしたが、2人とも一軍登板は未経験。タイトな試合展開となった中日3連戦初戦の23日は石井大智投手(27)、2戦目の24日には岩貞祐太投手(33)がそれぞれ2イニングを投げ切るなど、経験豊富なリリーフ陣が3日連続で回またぎで試合をつくる形となった。

 そんな台所事情だけに、チーム関係者からは「桐敷、ゲラはいないですし、難しい場面で任せられる投手に余裕があるとは言い切れない状況ですよね。この状況で、投手を運用するのは正直厳しいと感じます」との声も上がっていた。

 それでも、この日は延長戦も想定して湯浅を回またぎで起用する采配がピタリとハマり、カード勝ち越しを決めた藤川虎。厳しい状況を乗り越え、4位・DeNAまで1・5差の大混戦を切り抜けられるか――。