巨人が22日の阪神戦(甲子園)に3―2で勝利し今季初の同カード勝ち越し。阿部慎之助監督(46)は投打のヒーローをたたえた。

 連夜の激闘を制した。2回に泉口の適時打で1点を先制したものの、その後は決定機を逃す展開が続き、1点ビハインドの7回にヘルナンデスのソロでなんとか試合を振り出しに戻すのが精いっぱい。2―2で迎えた8回の守りでは3番手・石川が無死満塁のピンチを招いて降板し、主導権を阪神に奪われかけた。

 それでも絶体絶命のピンチでマウンドに上がった田中瑛が徹底した内角攻めで森下を併殺打に打ち取ることに成功。続く佐藤輝を申告敬遠で満塁策をとると、最後は大山を空振り三振に打ち取って敗戦ムードを払しょくした。

 その後も拮抗した展開が続く中、最後は延長11回二死二塁から門脇が値千金の適時三塁打を放ち勝ち越し。守護神マルティネスが苦しみながらもリードを守り切って4時間18分の死闘を制した。

 阿部監督は「いや、本当に長かったです」と2夜連続で4時間超となった長丁場を振り返ると「(田中瑛は)素晴らしいの一言ですね。投手陣がこの3連戦で我慢して我慢して。我慢してる間に点取れなくてね。野手陣はもっと奮起しなきゃって多分思ってるんで。みんなケガを恐れずヘッドスライディングしてね。気持ちを見せたりっていうのはうれしかった。そこに関してはね、チーム一丸となれたんじゃないかなと思います」と終盤に流れを引き寄せた田中瑛らナインを称賛した。

 これで指揮官にとって通算100勝目。それでも阿部監督は「俺は100勝したわけじゃないからな。選手が頑張ったり、いろんなサポートをしてくれる人、チームの人たちがいてそういう数字がたまたま重なっただけなんで」と謙遜しチーム全体に敬意を表した。