ソフトバンクは6日の西武戦(ベルーナ)に10―0で大勝した。打線が14安打と爆発し、投手陣も打者27人で相手打線を零封した。
すがすがしいほどの完勝でも、試合後の小久保裕紀監督(53)がまず言及したのは初回の小技や進塁打だった。「(前日と)同じような局面でバントで送って進塁打も打って、初回で有利に運んだ」。5日の試合では犠打を何度も決められなかったが、初回無死二塁からバントを成功させた佐藤直は「(前日に失敗もあり)今日はスタメンじゃないかと思ったが使ってくれた。しっかり応えないといけないなと」と安堵の表情を見せた。
開幕から1か月が経過。指揮官が改めて〝凡事徹底〟を求めるのは今のチーム事情も関係している。開幕前に首脳陣が上位打線として想定していたメンバーは軒並み故障により離脱中。指揮官が「今いるメンバーは山川以外はサイン(を出す可能性が)がある」と語るように、布陣に合わせた戦い方を強いられている。犠打数「22」は西武と並んでリーグトップタイだ。
今のチームに必要な小技。この日の試合前には改めてバントの形を確認する選手も多かった。通算243犠打を決めた本多内野守備走塁コーチは「(失敗が多い選手は)構え方に問題がある。一番動きやすい、いい体勢を理解しそこからは反復練習。プロ野球は毎日試合があるので時間は自分でつくって練習しないと。そういう時間を自分でつくるのがプロ野球選手。個人事業主なので」と若鷹に求められる姿勢を強調した。
今季2度目の5連勝で借金を「2」まで減らしたホークス。野村がプロ入り初の4安打を放てば、柳町が3安打5打点など収穫も多い白星だったが、鷹将の言葉には当初の構想とは異なる戦い方を強いられる現実への苦悩もにじんでいる。












