広島は20日の阪神戦(甲子園)に1―8で完敗。開幕ダッシュの原動力となった投手陣が佐藤輝に2被弾を含む4安打6打点の大暴れを許し、勝負あった。

 試合後の新井貴浩監督(48)も「今日は相手の4番にやられたな。褒めるしかないなと」と潔く認めた。とはいえ、前日19日までにカード勝ち越しを決め、週ベースでも3勝2敗と大勢に影響はなさそうだ。

 昨季の課題だった得点力不足も良化しつつある。415得点はリーグ5位だったが、今季は19試合を消化して同2位の69得点。チーム打率2割5分とキャンプからの努力が成績に反映されてきているが、鯉将はシーズンに入って「自主性」も促している。

 本拠地・マツダスタジアムでの公式戦では、すでにナインへのスタメン発表を試合前日から当日に変更したが、試合前の練習にも〝刺激〟を与えている。実は本拠地2カード目となった4日のDeNA戦から、試合前に行うフリー打撃の順番を選手たちに委ねているのだ。昨季までは担当コーチがスタメンをもとに決めていたが、現在は選手会長の堂林や菊池、矢野、小園らレギュラー陣が中心となり「誰がどの順番で打つのがベストか?」と考えながら打撃ケージに向かっている。

 昨年までになかった試みだけに、ナインは「年功序列」「捕手→外国人→クリーンアップ→1、2番→その他」などさまざまなアイデアを出し合い、試行錯誤を続けている。

 本拠地ではここまで8勝3敗。22日からはヤクルトを迎えるが、赤ヘル軍団は準備段階から自問自答を繰り返すことになりそうだ。