リーグナンバーワンの得点力が猛虎を飲み込んだ。セ首位・広島は18日の阪神戦(甲子園)で5―2と逆転勝ちし、首位攻防第1ラウンドを制した。
初回に2点を先制された直後、攻撃陣が奮起。開幕戦で苦杯を喫した阪神・村上に対し、2回に5本の長短打と2つの四球を絡め一気に5得点。新井貴浩監督(48)も「うちらしい、いい攻撃だった」と打者一巡での集中打を振り返りながらご満悦。首位の座をうかがっていた2位・タイガースとのゲーム差を1・5に広げ、貯金も再び4に戻した。
開幕から3週間が経過した18日現在、リーグ1位の65得点。昨季415得点でリーグ5位に甘んじていた得点力不足は解消されそうな雲行きだ。
一方で、その基盤となるべきチームの若手育成にも余念がない。今季の関西遠征では若手野手がビジターでも昼は二軍戦、夜も一軍のナイターに出場選手として名を連ね、1日2試合の通称「親子ゲーム」を数多くこなす見込み。今季の公式戦日程では一軍が敵地阪神戦を行う際、ちょうど同じタイミングで二軍も関西圏に赴き、それぞれ阪神、オリックスのファーム本拠地であるSGLスタジアムや杉本商事スタジアムでウエスタン公式戦を戦うタイミングが複数回組まれていることも、この妙案を後押しする材料となっている。
この日も実際に羽月、林、中村奨の若手3人が阪神の二軍本拠地・SGLスタジアムでのウエスタン公式戦に出場。その後、クルマで約20分の距離にある甲子園球場へと向かい、同日のナイター・広島戦でベンチ入りし一、二軍の〝ダブルヘッダー〟を敢行した。
新井監督自身も現役時代の入団1年目は周囲から「1週間で10試合以上出た」と評されるほど、昼夜を問わず文字通りの「野球漬け」の一日を送ってきた。通常なら「親子ゲーム」は各球団ともに一、二軍が本拠地にいる際に行うケースが多いが遠征先のビジターでも複数試合での出場が可能であれば、そこに聖域はない。就任3年目のテーマに掲げる次代の主力育成へ向け、新井監督は「まだまだ、これから」と育成の手綱も緩めるつもりはない。












