投打が見事なまでにガッチリだ。セ首位の広島は13日の巨人戦(マツダ)に5―3で競り勝ち、同一カード3連勝。今季2度目のスイープを決めた。

 先発した4年目左腕・森が6回5安打1失点の好投を見せれば、中軸の小園、末包、ファビアンの3人で計7安打、3打点と躍動。新井貴浩監督(48)も「選手も『よし、いけるぞ』と思ってくれていると思います」としてやったりだった。

 ライバル5球団との対戦がひと回りし、カープは8勝5敗1分け。その成績以上の収穫は先発投手陣の充実ぶりが挙げられる。今季は森下、床田、森、ドミンゲス、大瀬良、玉村で発進。この6人が全試合で責任投球回の5回以上を投げ、先発としての役割を果たしているのだ。

 開幕前までの懸案の一つは、昨オフにオリックスへFA移籍した九里亜蓮投手(33)の穴をいかに埋めるかだった。九里は昨季まで5年連続で130イニング以上に登板。これだけのイニング数を補い合えなければ、昨季の4位からの浮上は望めない状況にあった。だが、ふたを開けてみれば現状ではすでに解消したといえる。

 森下、床田、大瀬良の3本柱以外の先発陣も軒並み好投を続け、延長戦も含めた14試合(計131回1/3)のうち、ほぼ7割に相当する91回2/3を先発投手が稼いでいる。

 この安定ぶりに、菊地原投手コーチも「亜蓮が抜けて競争意識じゃないけど、みんながキャンプから『そこをつかみ取ってやる』という気持ちで頑張ってくれている。まだファームにも登板チャンスをうかがっている投手もいますしね」。特に高卒6年目の玉村、3戦3勝の森など、次代の主戦投手の期待を背負うメンバーの台頭が、九里の穴埋めに大きく貢献している。

 先発の駒不足に頭を悩ませるチームもある中、赤ヘルは5試合の週が2週間続くとあって、すでに玉村を抹消。早くも余力すらある状態の新井鯉で「九里の穴」はもはや〝死語〟になりつつある。