新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・シカゴ大会で、棚橋弘至(45)がKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=29)との〝米国ラストマッチ〟に敗れた。
来年1月4日東京ドーム大会での引退を控える棚橋は、現地のファンの大声援を背に最後の米国マットで躍動した。スリングブレイドから必殺のハイフライフローをさく裂させるが、これはカウント2で返されてしまう。すると竹下にブルーサンダーから掟破りのハイフライフローを決められるが、これはカウント1で返す意地を見せた。
棚橋の猛攻は止まらない。ワガママを回避してドラゴン式張り手を決めると、エルボーにもカウンターの張り手を合わせてダルマ式ジャーマン、ドラゴンスープレックスと攻め立てる。さらにスリングブレイド、ハイフライアタックからこの日2発目のハイフライフローという必勝パターンを繰り出した。
しかしこれをヒザで迎撃されてしまうと、激しいエルボー合戦から竹下のローリングエルボーを浴びてしまう。レイジングファイヤーを丸め込むも、3カウントは奪えない。
一方で2014年8月のDDT両国大会での一騎打ちに敗れている竹下にとっても、この日の対戦には特別な思いがあった。グロッギー状態の棚橋に何度も「立て」と叫びながらワガママを5連発。さらに15年8月のDDT両国大会で棚橋に敗れているHARASHIMAの必殺技・蒼魔刀を繰り出すと、最後はレイジングファイヤーで激闘に終止符が打たれた。
竹下が先に引きあげると、試合後のリング上では会場から大きな「タナハシ」コールと「サンキュー・エース」のチャントが発生。棚橋は感謝の言葉を口にすると英語で「今俺は新日本の社長です。いつまでもレスリングを続けたいけど、俺は来年引退する。でも新日本プロレスのことは心配しないでくれ。俺は新日本を世界一にするぞ!」と力強く言い切った。そして日本語で「じゃあ最後に会場の皆さん! 愛してま~す!」と絶叫し、米国のファンに別れを告げた。
バックステージでは「もし俺の体にダメージもなくて、疲れていなかったら、永遠にレスラーを続けていたい。でも本物の社長になるって決めたんだ。米国のファンたちにさよならを伝えられてうれしいよ。本当に。あの観衆を忘れることはない。感動した。本当にありがとう」と万感の思いを告白。日本のプロレス界が誇るエースの偉大さは、海を越えて伝わっている。













