WWEプロレスの祭典「レッスルマニア41」(19、20日=日本時間20、21日、ラスベガス)に出場する女子世界王者で、〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟ことイヨ・スカイの対戦カードはトリプルスレット王座戦に変更となった。

 イヨは3月3日のロウでリア・リプリーから同王座を奪取。祭典でエリミネーションチェンバー覇者ビアンカ・ベレアの挑戦を受けることが決まったが、王座戦にビアンカの介入があったことで、リアが再戦権を行使した。先週のロウで実現したリマッチは、ビアンカが特別ゲストレフェリーを務めたため大混乱に。結果は両者反則でイヨの王座防衛となるも、怒りのリアが大暴れし、イヨとビアンカをKOしていた。

 女子世界王座戦線の混迷を受け、7日(日本時間8日)のロウ(ミネソタ州ミネアポリス)を前に、アダム・ピアースGMが「混乱を終わらせる」とアナウンスされていた。実際はピアースGMの感情的な采配が混乱の遠因になっているのだが…オープニングでGMは王者イヨ、挑戦者ビアンカ、前王者リアの3人をリングに呼び込んだ。

 イヨは大声援を受けて笑顔で入場。ピアースGMは「先週の混乱の責任は私にある」と言いつつ、「君たち3人ならプロらしく試合をこなせると思ったのが間違い」といい、しれっと選手側に混乱の責任を押しつけた。どこの会社にも一人はいがちな上司ではあるが…続けて「間違いを正す方法は一つしかない」と強引な論法で、祭典の女子世界王座戦を王者イヨvsビアンカvsリアのトリプルスレットマッチに変更すると発表した。

 トリプルスレット王座戦は挑戦者同士で試合が決着しても、王座が移動する。王者には不利な試合形式で、イヨの顔色が変わるのは無理もない。ビアンカとリアは調印書にサインしたが、例によって王者の存在を無視していさかいを始めた。イヨは「またまたまた…」と日本語で言いながら間に入るも、リアから顔を左手で押しのけられた。

 度重なる侮辱行為にイヨは激怒。マイクを叩きつけ、サインを拒否してリングを下りようとした。ピアースGMが必死になだめた瞬間、イヨはトップロープに飛び乗った。そのまま、スワンダイブ式のミサイルキックをリアの背中めがけて発射。強烈な一発でリアばかりか〝玉突き〟でビアンカもノックアウトした。

 ヘッドスプリングで起き上がった王者は、ピアースGMが持った調印書に手早くサイン。王者はGMに満面の笑みを送ると、「イヨ! イヨ!」のチャントを浴びながら、ベルトを肩に引き揚げていった。怒りの王者は自身の「X」にもこの日の調印式の動画を引用して「私はそれでいいんだよ!!!!」と投稿し、三つどもえ戦への変更にも異論がないことを強調。何はともあれ、イヨが今年も〝主役〟の一人として、夢舞台のリングに立つことになった。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。