チームが強くなったからこそ戦い方も変わる――。日本ハム・新庄剛志監督(53)が、これまで培ってきた「セコセコ野球」から脱却しようとしている。
指揮官は就任当初から数少ない安打や四球、小技を徹底的に活用して泥くさく点を取る戦い方を重視。僅差で勝利を収める野球に徹してきたが、シーズン開幕前日の27日に突如「もう今年はないかな。『セコセコ野球』は…ないですね」と明言したのだ。
「新庄イズム」の象徴ともいえる「セコセコ野球」は選手たちにも浸透しているが、なぜ今になって捨てようとしているのか。
「もう今はドカンといける打線も組めますし、スピードのある野球もできますし。それをミックスさせて『スピード&パワー』もある。時には僕の『何しとんねん!』っていう采配で勝つ時もあるしね(笑い)。今は5パターンぐらい(戦い方が)あるので。それを組み合わせていかないと、面白くないですからね」
昨年までのチームは成長途上とあって、さまざまな策を講じなければ勝利をつかめなかった。それでも育成が実り、今では各ポジションに複数のレギュラーがおり、小技を駆使する細かい野球ばかりに頼る必要がなくなったわけだ。
「最終的には(レギュラーが並ぶ)一つの固定した打線が理想ですけど、例えばスピードのある選手2、3人がみんな打率3割1分ぐらい打ったら(レギュラーとして)使うでしょ。でもそこでパワーのある打者が(本塁打)22本ぐらい打ったら使うでしょ? さあ、迷う。『どうしよう』ってね(笑い)。そういうチームをつくり上げていきたい」
全てはチームの底上げが実ったことによる産物で、攻撃面の戦術が増えれば相手もより警戒してくる。そうした手応えを感じているからこそ、新庄監督も「セコセコ野球」からの卒業に踏み切れるのだろう。
「今、ウチいろんなバリエーションができるチームになったんで。これからはピッチャーによって(攻撃布陣を)変えていきたい」と語った指揮官。4年目を迎えた新たな「新庄野球」の戦いぶりが注目される。












