【キューティー鈴木・白い青春(17)】リングの中で怖いと思った人はブル中野さんだけかもしれません。初対戦は1993年12月の両国大会でした。
私が全日本女子プロレスのファンとして試合を見に行っていたころからリングに上がっていたブルさんと対峙するのは本当に緊張しました。体も大きくて、見た目も怖いし、気迫がすごい。技の一つひとつが痛いし…。そのとき、ラリアートが目に当たって、目の周りが内出血で真っ赤になってました。それでも「怖くない。怖くない」って小さな声で呪文を唱えながら戦ってましたね。
その後、94年11月に米国のWCWに尾崎(魔弓)と行ったときにブルさん、北斗晶さんと戦って再会を果たしました。最初は米国にまったく興味がなくて一度は断ったんです。でもその後に尾崎と考え直し「せっかくだから行きたい」って会社に伝えて海外遠征が実現したんです。その後も韓国や中国にも遠征するなど海外での試合も積極的にしてましたね。
初めての海外での試合だったのにファンの人がものすごい大きな声で応援してくれて、本当に感動しましたし、米国のプロレス人気にも驚きました。相手のお2人は外国での試合にも慣れていて、ちゃんとお客さんを沸かせる技術も持っていました。プロレスの技もすごい北斗さんとは初めて戦ったけど、圧倒されるものはありましたね。
米国には北斗さんとお付き合いしていた佐々木健介さんが一緒にいらっしゃったんです。試合以外ではほとんど会わなかったですし、お話しする機会も全然なかったけど、大人数での食事会で一緒になったときに衝撃を受けました。試合の北斗さんは「おい、ブル」みたいな感じなのに、健介さんといるときは「けんちゃーん」って。健介さんも「ちゃこちゃーん」ってラブラブでした。
見ちゃいけないような気もするし、ちょっと気になるみたいな複雑な気持ち。でも、そんなお2人がものすごいかわいくて、うらやましくて。北斗さんに、今の「鬼嫁」のようなイメージは全然なかったですし、面倒見がいいタイプなので多分いい奥さんをやってるんだろうなって。
北斗さんとはすごくご縁があって。米国大会で初対決だったんですけど、ずっと以前に会っているんです。それは私が不合格となった85年1月の全女オーディション。あの悔しい思いをしたときに北斗さんは受かってスターに駆け上がっていきました。もちろん、オーディション会場でも、ものすごく目立ってましたし、すでに顔つきがプロレスラーって感じでオーラもありました。
私は「あの子は絶対受かるだろうな」って見てましたし、その後にテレビで活躍する姿を見て「やっぱりな…」って思ってましたね。













