覚醒の予感しかしなかった。ソフトバンクの6年目右腕・杉山一樹投手(26)が8日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)で圧巻の投球を披露した。今季「中継ぎ一本」で勝負する最速160キロ右腕は、6回から4番手で登板。3イニングを一人の走者も許さないパーフェクト投球で存在感を放った。
この日、千葉・幕張は最低気温1度と冷え込んだ。そんな中、最速は154キロをマーク。昨秋から課題だった制球難に改善の傾向が見られ、この日もカーブ、フォーク、カットボールを意図して操った。打者9人を41球で完全制圧。3ボールになったのは一度だけで、ボール先行になっても落ち着いた投球でカウントを整え、淡々と腕を振った。
ゾーン勝負で押し込むスタイルに、倉野チーフ投手コーチ兼ヘッドコーディネーターは「迷いがなくなったというか、変な迷いがない。それがすごくいい方向にいっている」と、確かな成長を実感。
二軍監督時代に覚醒の兆しを感じ取っていた小久保監督も「杉山が一番の収穫。中ロングで誰をはめようかと倉野コーチと話をしている中で、どの球種でも今ストライクが取れるぐらいのスタイルになってきている」と目を細めた。
年明けから「今年一年が勝負と決めている」と強い覚悟で臨む未完の大器。このまま一気にブレークを狙う。












