アマの若侍も大きな注目を集めることになりそうだ。欧州代表戦(6、7日・京セラ)の日本代表メンバー28人には、今秋ドラフトの目玉とされる宗山塁内野手(21=明大3年)、西川史礁外野手(20=青学大3年)ら4人の大学生が選出されている。プロ野球スカウトの観点からも、ドラフト上位候補の選手達がプロの一線級の中に入って「どのようなプレーを見せるのか」という願ってもない評価の場となるのは間違いない。

 特にスカウト陣から熱い視線が注がれている宗山について井端弘和監督(48)は「守備では源田壮亮(西武)に匹敵するぐらいの守備力を持っていると私は思ってます。源田選手もいるので、その守備を見て、近藤選手(ソフトバンク)、村上選手(ヤクルト)も呼んでいるので、打つ方でもレベルアップしてほしい」と大きな期待を寄せている。

 宗山も「近藤さんの打撃や源田さんの守備を見るだけでも勉強になります」と日本最高峰の左打者、そして同じく日本のトップレベルに立つ遊撃手とのプレーを心待ちにしている。

明大・宗山の打撃フォーム
明大・宗山の打撃フォーム

 直前のオープン戦(2月29日、明治安田生命戦)で右肩裏に受けた死球の影響で出場は微妙となっているが、12球団スカウトの高評価が変わるわけではない。「競合必至の1位候補」としての評価は今後も揺るがないだろう。

 一方で宗山が目標とする源田の所属球団・西武は、このタイミングでの名手出現に痛しかゆしだ。球団内には「ドラフトについては、まだ何も決まっていない」という一般論とともに「ウチには源田がいる」という現実論がある。

 仮に宗山を獲ったとしても、6年連続ゴールデン・グラブ賞に輝く名遊撃手・源田が属する西武に即戦力遊撃手を守らせるポジションは現状ない。昨年3月のWBCで源田が右手小指骨折となり開幕から2カ月間の長期離脱に追い込まれた際には、児玉亮涼内野手(25)が特に守備面でその穴をカバー。だが、源田の復帰後は児玉が再びバックアップに回るしかなかった現実を見れば、投手と違って野手の両雄は並び立たないことが証明されている。

 5年契約が切れる2027年に源田は34歳を迎え、その後継者問題はいずれ必ずクローズアップされてくることになる。ただ、今このタイミングではないことに、西武と宗山の〝縁のなさ〟を感じざるを得ない。