今年もウイルスの脅威に悩まされる春となった。ソフトバンクの宮崎春季キャンプで近藤健介外野手(30)、甲斐拓也捕手(31)、津森宥紀投手(26)が体調不良のため7日の練習参加を取りやめて宿舎で静養。相次ぐ主力の離脱にチーム内には不穏な空気が漂った。

 昼夜の寒暖差が大きく、体調を崩しやすい時期でもある。加えて全国的に新型コロナやインフルエンザの感染者が増加傾向にあり、キャンプ地の宮崎や地元福岡などでも先月から警戒レベルが引き上げられている。選手にとってはシーズンを左右する大事なキャンプ。数年前のパンデミック化を思い起こさせる事態に、選手たちからも「主力だから、アピールが必要な若手だから、という立場に関係なく、この時期にダウンするのは影響が大きいのですごく怖い」「今後も広がる可能性が十分に考えられるので、意識的に予防したいです。防げるものは意識して防ぎたい」などと戦々恐々としている。

 この事態に、小久保監督はチームミーティングや密集スペース、移動時のマスク着用を選手、スタッフらに奨励。この日の練習後に行われたコンプライアンス研修では参加者全員がマスクを着用し、厳戒態勢で臨んだという。

 来週からは紅白戦も始まる。ハイレベルな競争でチーム力の強化を目指す春に、これ以上の体調不良者は避けたいところ。新戦力の山川、ウォーカーらを迎えて活気に満ちたキャンプをスタートさせただけに、迅速な初動対応で不穏な事態を乗り切りたい。