虎の新人右腕が奮闘中だ。阪神の新人選手で唯一、一軍キャンプメンバーに抜てきされたドラフト2位・椎葉剛投手(21=四国IL徳島)。ブルペンでは力強い直球を投げ込み、岡田彰布監督(66)からも「スムーズな投げ方というか、力感はないけどボールは結構きてる」と評価を受けている。今後が楽しみな逸材をプロに送り出した独立リーグ時代の「恩師」が明かす椎葉と〝超人&MLB右腕〟の共通点とは――。
椎葉は休養日となった5日に沖縄・宜野座村の「道の駅ぎのざ」でチョークアートを体験。鯛を抱えた虎の絵を描き上げ「思ったより上手にできたのでよかったです。ポイントは目ですかね。笑ってるように見えないですか?」と自画自賛し、つかの間の休息を楽しんだ。
第2クール初日となる6日はランチ特打で打撃投手を務める予定。「実戦間隔が結構あいてるので、紅白戦で投げることがあった時のために準備しときたいなと思いました。自分の目標は開幕一軍で、その舞台でシーズンを終えること。自分が持っているもの全部出してアピールしたいです」と意気込んだ。
そんな右腕について、徳島時代の恩師で日本ハムや横浜(現DeNA)で二軍監督、コーチを務めた岡本哲司監督(62)はこう分析している。引き合いに出したのは現役時代にムキムキの肉体を誇り日本ハムや阪神でプレーした糸井嘉男氏(42)と、メジャーの第一線で活躍を続けるダルビッシュ有投手(37=パドレス)の2人だ。
「入団当初から椎葉には引き寄せられるものがありました。新人の中では話しかけるのが一番早かったですね。糸井とダルは体のスケールも大きくて、キラっと光るものを持っていたけど、椎葉にもそういうところがありました」
また、体格について岡本監督は「糸井は元の体つきがすごかったですが、椎葉の体もすごいですよ。骨格も大きいですし、質がよくて、出力の高い筋力を持っています」と評価する。さらに、野球に取り組む姿勢についても「ダルもそうですが、椎葉はとにかく野球が大好き。それに加えて熱心さやアグレッシブさを持っていました。椎葉は遊ぶ時間も削って、他の選手よりも倍ぐらいウエートしたりしてましたからね」と明かした。
徳島時代にはトレーニングやドリルをこなして球速はおよそ11キロもアップし、最速159キロを記録した。岡本監督は「レベルが高い一軍の選手の中でも、椎葉が対応できる要素を持っているので、もっと伸びると思います」と太鼓判を押し「いちファンとして早く甲子園に見に行きたいですね」と活躍を心待ちにしていた。
高い評価を受ける〝最強ハイブリッド右腕〟。アピールを続け、夢のマウンドに立ってみせる。













