第100回箱根駅伝で2年ぶり7度目の総合優勝を果たした青学大の志貴勇斗主将(4年)が、覇権奪回の舞台裏を明かした。
今回の大会では、優勝候補の大本命だった駒大に大差をつける圧勝。志貴主将は登録メンバー外となり、縁の下からチームの躍進に貢献した。ただ、ここまでの道のりは決して平たんではなかった。志貴主将は「(卒業した)4年生が抜けて、自分たちの学年が前期のトラックシーズンで結果を残せなかった」と振り返る。前年度の箱根駅伝では、卒業した4年生が7人も出走。原晋監督からは「今年はシード落ちの可能性がある」と言われたこともあったという。
志貴主将自身も壁にぶつかった。「最上級生が背中と言葉で引っ張っていくのが、青学の文化。だけど、近年は(4年生でも意見を)言えないというか、胸の内にしまっておくことがあった」。そんななか、秋の駅伝シーズンを前に転機が訪れた。
「チームが変わったのは夏合宿。上級生から下級生まで、意見が飛び交うミーティングができた。そこで結束力が高まって雰囲気も良くなったので、そこがターニングポイントだった」。次第に理想とする風通しの良いチームへと近づき、箱根駅伝では一丸となって戦うことができた。
原監督は11日に東京・青山キャンパスで開かれた優勝報告会で「志貴主将を中心に4年生がチームを取りまとめて、最後まで頑張ってくれた。本当に今年のチームは、さまざまな逆境の中からはい上がってくれた」と最上級生の頑張りをたたえた。
今春に卒業する志貴主将は「キャプテンに就任した時に、原監督から『今年が山場。今年(箱根駅伝で)優勝できれば、青学の黄金時代が続く』と伝えられた。実現できたので、これからも青学が優勝すると思います」。後輩たちが常勝軍団を復活させてくれると確信している。












