第100回箱根駅伝で2年ぶり7度目の総合優勝を果たした青学大に、アナウンサーを目指す〝金の卵〟がいる。

 東京・青山キャンパスで11日、優勝報告会が行われ、約500人の観衆が集まった。大会では「駒大1強」の下馬評を覆して2位に6分35秒をつける圧勝。ただ、ここまでの道のりは決して順調ではなかった。原晋監督(56)は「12月初旬にインフルエンザの集団感染で、出走した10人のうち5人がかかって、本当に苦しいチーム状況だった。4年生の志貴(勇斗)主将を中心に、4年生が最後まで諦めずにチームを取りまとめてくれた」と苦労を振り返った。

 この日は、出場した選手だけがマイクを持つ予定だった。しかし、原監督は故障のため当日にメンバー変更となり、卒業後はアナウンサーを志望している田中悠登(3年)を「田中君がどうしてもしゃべりたいみたいなので、一言だけしゃべらせてあげてください」と指名。突然の〝むちゃぶり〟にも、田中は「正直なところ出場したメンバーが快走すればするほど、僕たち補欠は悔しい思いが出てきた。でも、あれだけ圧倒的な差で勝ってくれて、大手町でチームメートを迎えた時に誇らしい気持ちになった。この悔しい、うらやましいという思いを忘れずに、今年1年頑張ります」とハキハキとしたスピーチで応えた。

アナウンサー志望の田中悠登
アナウンサー志望の田中悠登

 最後に、原監督は「このままアナウンサーの就職活動がダメだったら、競技にも支障が出る。全国のテレビ局の皆さん、採用を早めにしてくれれば私も助かりますので、よろしくお願いします」と呼びかけた。いずれは箱根路の実況を務める〝田中アナウンサー〟の姿が、見られるかもしれない!?