日本シリーズ第5戦(2日=甲子園)でオリックス相手に6―2と逆転勝利をおさめた阪神で森下翔太外野手(23)が汚名返上のV打で、勝利の立役者となった。

 0―1で迎えた7回二死一塁の守りでは、二塁・中野が弾いた打球をカバーをしようと右翼からチャージしたものの、自らもまさかのファンブル。この隙をつかれる形で、一走の本塁生還を許す、手痛い失策を犯していた。だが、直後に迎えた打席で気を吐いた。

 8回に8番・木浪からの3連打で1点を返し、なおも迎えた一死二、三塁だった。オリックス・宇田川の7球目の152キロを左中間へと弾き返す、走者一掃の逆転タイムリー三塁打。「その前にエラーをして、迷惑をかけたので、何とか自分の前にランナーを出そうと必死になってくれて。絶対にランナーをかえそうと強い気持ちで打席に立ちました」と執念の一振りを振り返った。

 試合をひっくり返したこの一打で、両軍の形成も逆転となり、勢いに乗った猛虎打線は、この回打者10人の猛攻で、一気に6点を奪った。

 終盤の大逆転劇の主役となった背番号1はお立ち台で「あと1勝して、必ず日本一になります」と興奮気味に叫び、4万1031人の大喝采を浴びていた。