劇的逆転劇の裏に、岡田監督&平田ヘッドの〝連携プレー〟アリだ。

 日本シリーズ第5戦が2日に甲子園球場で行われ、阪神がオリックスに6―2で大逆転勝利。日本一に王手をかけた同戦では、劣勢の7回の攻撃の前に、阪神では極めて珍しい一塁ベンチ前で「円陣」を組んで士気を高める光景があった。

 直前の7回の守りでは、二死一塁から森の二ゴロを二塁・中野が後方へ弾き、右翼・森下がその打球処理を誤る〝ダブルエラー〟が発生。一塁走者の宗が一気に本塁に生還し、0―2とリードを広げられる事態となっていた。

 このイニングが終わり、意気消沈で一塁ベンチへ引き上げてきたナインを待ち構えていたのが平田ヘッドだ。岡田監督から「円陣かけぇて。気合入れろって」との指示を受け、平田ヘッドは、選手全員をベンチ中央に集め「まだ(攻撃は)3イニングあるんだから。まだまだ慌てることはない。2点差はワンチャンス。勝負はこれから!」と檄を飛ばした。

 今季では、6月の交流戦でロッテ・佐々木朗を1安打で攻略し、勝利した試合以来の「円陣」で、やはり効果は抜群だった。

 8回には指揮官が「1年間の集大成」と振り返った打者10人の猛攻撃で、2番手・山崎→宇田川とつないできた敵軍のリリーフ陣に6本の長短打を浴びせ6点を奪い逆転。最終回を守護神・岩崎が締め、本拠地・甲子園球場の今年最後の一戦で、38年ぶりの日本一に王手をかけた。

 岡田監督は「みんなが諦めないでやった結果。一番いい形で出て本当に良かった」とナインたちを激賞していた。