日米女子ツアー共催の「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋C美野里C)は2日に開幕。米ツアーポイントランキング81位の渋野日向子(24=サントリー)は、来季シード権(80位以内)入りを目指して今大会を含めて残り2試合に臨む。〝滑り込みセーフ〟が期待される一方で、国内ツアー関係者の間では来季は早期のシード確定が熱望されているという。その真意とは――。

 渋野は開幕前日の1日にプロアマ戦などで最終調整。6月以来となる国内での一戦に備えた。今大会と米本土開催となる「ペリカン女子選手権」(9日開幕、フロリダ州)の2試合で80位以内に入る必要があるが、「残り2試合のうち1試合を日本でできるということは自分の中ではすごく大きいこと」とホーム開催をプラスにとらえた。

 スコアをつくっていく上でポイントに挙げたのはメンタル。「一番は自分の気持ちかなと今は思っているので、楽しむこともそうだし、1打1打に全力を尽くすこともそう。単純なことだけど、そこから4日間やっていきたい」と戦いを見据えた。さらに最近の傾向から「どこか1日ズコっとなるので、そこは気をつけたい」とも語った。

 米ツアー2年目は、左手親指付近を痛めるなど思うような練習を積めない時期もあり、成績は伸び悩んだ。トップ10入りはわずか1回で、シーズン最終盤まで来季のシード権が確定できていない。そんな状況に、国内ツアー関係者も気をもんでいる。ゴルフ界きっての人気者である渋野の米ツアーシード権確保が、国内ツアーの参戦にも大きく関わってくるからだ。

 ツアー関係者は「早いうちに米ツアーのシードを決めてしまえば、日本でプレーするタイミングなどのスケジュールを組みやすくなる。来年早めに決めてくれれば、今年以上に日本でプレーするチャンスが生まれるのでは。そういう流れを期待したい」と説明した。

 実際、米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は、9月の国内ツアーのホステス大会「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に参戦。同じく米ツアー組の古江彩佳(富士通)は9~10月にかけて国内ツアーで3試合に出場した。畑岡、古江ともに早期にシード権を確定させており、参戦日程を自身の目的に合わせて組むことができた。

 その一方で、米ツアールーキーの勝みなみ(明治安田生命)は悩んだ末にシード取りを優先して3連覇のかかった「日本女子オープン」を欠場。渋野もポイントランクの影響で出場を検討しながら、断念した国内ツアーの試合があってもおかしくはない。

 振り返れば、昨年のルーキーシーズンはメジャー初戦「シェブロン選手権」4位など序盤でシード獲得を確実なものにしていた。残り2試合で勝利を目指す一方で、来シーズンは今季のような展開は避けたいところだ。