投手大量指名への前兆か…。西武は4日に支配下7選手と育成9選手の計16選手に戦力外通告を行った。その内訳は投手が半数を超える大量11人に上った。

 非情宣告を受けた投手の中で11年目の公文克彦投手(31)は現役引退を表明。8月に右上腕動脈閉塞(へいそく)症に対する上腕動脈パッチ形成術を受けた森脇亮介投手(31)、同じく8月に左ヒジにトミー・ジョン手術、鏡視下クリーニング術を受けた佐々木健投手(27)については育成での再契約を打診する見込みだ。

 オリックスにFA移籍した森の人的補償で加入した張奕投手(29)は右肩痛を抱え、戦力外となった2017年のドラフト1位・斉藤大将投手(28)の今後は未定という。

2017年の西武ドラフト1位・斉藤大将
2017年の西武ドラフト1位・斉藤大将

 今回の投手陣への大ナタは、西武が近い将来直面することになる〝投手陣の世代交代問題〟に対する備えでもあるとの見方もある。球団内からは「それだけの人数を切ったということは相応の補充があるということ」との声が上がる。

 来オフ以降は先発ローテーションを担っている高橋光や今井、松本らの〝FAラッシュ〟も迫っている。そして特に高橋光、平良は近い将来にポスティング移籍も視野に入れる。さらに、今季は平良の先発転向などによる「ブルペン再建」という難題も表面化しており、球団は投手陣の血の入れ替えと底上げを同時進行で進めていく新機軸を打ち出すようだ。

 近年、常にFAとポスティング移籍という2つの移籍制度に翻ろうされ、チームづくりがままならない西武。今秋のドラフト会議では〝佐々木朗希世代〟と言われる大学、社会人の即戦力投手を大量指名していくことになるのか。転ばぬ先のつえとして、新たな方策で危機を事前に回避したいところだ。