フィギュアスケート女子で北京五輪団体金メダリストのカミラ・ワリエワ(17)に対して、〝皇帝〟と称されるエフゲニー・プルシェンコ氏の妻ヤナ・ルドコフフカヤ氏が〝容姿侮蔑発言〟を行ったとして大きな波紋を呼んでいる。

 ワリエワは「全ロシア世論調査センター(VCIOM)」のアスリートイメージランキングで1位になるなどロシアで絶大な人気を誇るが、北京五輪以降は国内大会に出場しているものの不振が続いている。

 そうした中で、プルシェンコ氏の妻であり、フィギュアスケートスクール「エンジェルアカデミー」のプロデューサー兼共同オーナーも務めるルドコフフカヤ氏がワリエワに対して〝問題発言〟を行った。

 同国メディア「スポーツ・エクスプレス」に「カミラは太りすぎで体重を減らす必要があると思う。昔のカミラに会いたいわね。明らかな体重増加だ。女の子がそれについて話したがらないのは分かるが、体重を維持するのは難しいけど必要なことなの」と最近の低迷はワリエワが太っていることに原因があるとズバリ指摘した。

 さらに「カミラがとても〝セクシー〟になったことは分かるけど、スポーツの場合は美学と体形は切り離されて考えられる」続けた。これが容姿や体形を侮蔑しており、しかも「セクシー」という言葉がハラスメントにあたるとして大炎上しているのだ。

 各界の専門家もルドコフフカヤ氏の発言を批判。心理学者のフェリックス・シフリン氏はロシアメディア「スポーツ」で「そのような発言は、さまざまな摂食障害(拒食症や過食症など)の発現や、うつ病や不安症などの精神障害の発症を伴うことにもつながる」と発言の危険性を糾弾。まだ、ロシアフィギュアスケート界の重鎮であるタチアナ・タラソワ氏も「ルドコフスカヤは何の関係があるのか? 彼女にはまったく関係ないことだ!」と怒りの声を上げたうえで「カミラは成長したので、それに応じた体形をしている。これで大丈夫なんです。ワリエワはスケートがうまい。素晴らしいプログラムもある」とワリエワの体形変化は自然なことであると強調し、それは批判されるべきではないとルドコフフカヤ氏を非難した。

 ワリエワを巡ってはドーピング問題も解決していないが、また新たな騒動が降りかかったようだ。