西武は13日のソフトバンク戦(ベルーナ)で3―9と逆転負け。カード負け越しとなり、借金は13にまで膨れ上がり、3位・ソフトバンクとの差も残り17試合で8ゲームにまで広がった。

 前日12日にリーグ優勝の可能性が完全消滅。逆転CS進出の可能性も風前のともしびとなっている。

 2年ぶりのBクラス確定が目前に迫る西武の今季は惨たんたる窮状だ。チーム打率2割3分5厘(リーグ5位)、同得点380点(同最下位)の数字が示す通り、大きな要因は「打てない」ことに尽きる。

 当初の懸念通りにオリックスにFA移籍した森友哉捕手(27)の穴は埋まらず、山川穂高内野手(31)の〝不祥事離脱〟の影響も大きく、通年で長打力を欠いた打線は相手バッテリーの脅威にはならなかった。

 森の穴を埋めるべき助っ人野手はマキノンがここまで114試合に出場し、打率2割5分1厘、12本塁打、41打点。パ・リーグ外国人選手の中で打率と打点はロッテ・ポランコ(打率2割5分1厘、23本塁打、66打点)に次いで2位の成績をマークしている。本塁打は1位のポランコ、2位の日本ハム・マルティネス(14本塁打)に続いて3位だ。だがペイトンは54試合に出場し打率2割1分8厘、5本塁打、22打点と厳しい状況に置かれている。

 山川の去就がまだ不透明であることに加え、一塁手としての高い守備力を考えるとマキノンの契約延長は濃厚。とはいえインパクトという面ではもうひとつパンチ力不足が否めない。

 西武の優良助っ人といえばオレステス・デストラーデ(在籍5年で打率2割6分2厘、160本塁打、389打点=本塁打王3度、打点王2度)、アレックス・カブレラ(在籍7年で打率3割6厘、273本塁打、686打点=本塁打王1度、打点王1度)、エルネスト・メヒア(在籍8年で打率2割4分2厘、142本塁打、406打点=本塁打王1度)が歴代3傑だろう。

 いずれも出自はキューバ系米国人とベネズエラでその他のドミンゴ・マルティネス(ドミニカ共和国=在籍2年で61本塁打、203打点)、ホセ・フェルナンデス(ドミニカ共和国=在籍4年で87本塁打、304打点)を含めても歴史的に中南米出身のラテン系野手が西武とは相性が良く、記憶と記録の両面に残る活躍を果たしている。

 2020年途中に強打を誇ったメヒアが退団して以降、西武の外国人選手にはスパンジェンバーグ、ジャンセン、オグレディが名を連ねた。そして今年加わったマキノンとペイトンはいずれも真面目な米国人で、その性格の良さからファンの人気も高い。だが助っ人野手の正当な評価は本来、そのひと振りで球場の雰囲気を一変させる打撃力によって測られるべきものだ。

 こうして歴史を振り返ると、西武は外国人戦略を見直す曲がり角に来ているのかもしれない。