【赤ペン! 赤坂英一】6日の阪神戦に敗れ、自力優勝の可能性が消滅したDeNA。首位戦線から脱落するのか、もう一度はい上がれるのか。

 三浦監督は最近、何度も「もうひと押し、もうひと踏ん張りが大切」と、しきりに強調している。「攻撃でもうひと押しすれば、もう1点取れたのに取れなかった。守備でももう1点取られないよう一踏ん張りできればよかったのにできなかった。(負け試合は)そういう試合が多いですから」

 特に、目の上の敵・2位広島とは、よくそうした僅差の接戦になる。「カープは足をからめて攻めてくるんでね。塁に出ると、盗塁とかバントとか。ウチもスキを見せないようにやってはいるんだけど、ほんの少しのスキを突いてくる。ウチも走者を出したら神経を使って踏ん張らないと」

 実際、最近の本拠地でのカープ3連戦はすべて1点差で3連敗(7月15~17日)。敵地・広島での3連戦は1勝1敗1引き分け(今月1~3日)。DeNAが勝ってもおかしくない試合ばかりだ。引き分けた3日の広島戦で延長10回、123球を投げたバウアーは登板前日にこう言っていた。

「広島は(DeNAより)上位にいるが、シーズン序盤は下位にいて、今は上位にいるというだけのこと。以前も今も同じチームなんだから、僕のやることは変わらない。ストライクを先行させ、四球を出さず、しっかりと自分の球を投げきる」

 この時点で、バウアーは「優勝できるかどうかは自分たち次第だ」と、こんな話をしていた。

「僕の経験から言うと、選手の特別な能力が優勝争いの勝敗を分けることはほとんどない。(走攻守の)基本的なプレーをきちんとできるチームが最後に勝つんだ。特別なこととか、自分の力以上のことをしようと考える必要はない。終盤ほど、やるべきことをしっかりやる。そういうチームが結局は勝つんだから」

 三浦監督がもうひと押しを求める打線も、ヒットは出ている。敵地の広島戦2試合にスタメン出場し、2日連続3安打した大田泰示も言っていた。

「打線の状態は上がっていると思う。もっと束になってかかっていかないといけない。勝負どころで熱くなりながら、そこで集中してやっていけるような忍耐力をつけないと、優勝に近づくことはできない。ここで気持ちがめげていてはしょうがない。しっかりと戦っていきたいと思います」

 残り試合は40以上もある。DeNAのチームもファンも、あきらめるのはまだまだ早い。