DeNAのトレバー・バウアー投手(32)に新たな性的暴行疑惑が浮上したと米全国紙「USAトゥデー」が報じたことを受け、同投手の共同代理人を務めるジョン・フェッテロルフ氏とレイチェル・ルーバ氏が14日(日本時間15日)に声明を発表した。

 同紙は13日(同14日)の電子版でバウアーが2020年12月に米アリゾナ州在住の女性に首を締めて失神させるなど性的暴行を加え、妊娠させたとして相手側から提訴されていたことを報道。これに対し、ルーバ氏が同日更新した自身のツイッターで「トレバー・バウアーの共同エージェントであるジョン・フェッテロルフとレイチェル・ルーバからの声明」と題した文書を公開した。 

 冒頭で「トレバー・バウアーは、この女性の異常な主張を断固として否定する。彼女は過去2年間に4回、数百万ドルの恐喝要求を文書化しており、バウアー氏は彼女に対して刑事告訴をした。彼はまた、詐欺で彼女を積極的に訴えている」とつづり、原告側の女性に真っ向から猛反論。同紙でも報じられた通り、逆提訴に踏み切ったこともあらためて表明した。

 さらに「彼女の主張は現実離れしており、彼女が弁護士を変えるのと同じように頻繁に変わる。最初は妊娠を解消するために金を要求し、次に中絶したことで悩んでいると主張し、そして今、彼女の最新の主張は、彼女が流産したことを初めて示唆した」とも続けている。「USAトゥデー」の報道によれば、原告側の女性は妊娠の中絶費用として160万ドル(約2億2000万円)をバウアーに要求したものの断られ、8781ドル(約122万円)を受け取った後、21年4月に流産してしまったと近々になってアップデートされた裁判訴状の中で説明しているという。こうした相手側の主張をバウアーの代理人側は「現実離れ」として一蹴し「頻繁に変わる」点についても的外れであると強い異議を唱えた。

 そして「この女性はYouTubeで動画を公開し、複数の団体とのインタビューでもバウアー氏に対する自身の訴えを公にしている。しかしUSAトゥデーは、この女性の主張を公表し、彼女の詐欺のための手段を提供しようとするあまり、この女性の主張以外の根本的な情報を考慮することをしなかった。USAトゥデーの報道は、この女性の詐欺的な主張と同じくらい無謀なものだ」との言葉で締め、報道した「USAトゥデー」を名指しで批判した。

 バウアーが性的暴行疑惑で女性から告発されたケースは今回で4例目。ドジャース在籍時代の2021年シーズン途中にはMLBのDV規定違反に抵触したとされ、324試合の出場停止処分(その後194試合に処分減刑)を受けた。ただ、過去3例ではいずれも起訴には至らず警察も刑事訴訟を見送ったことから法的には〝無罪〟となっている。だがMLB全体に与えた衝撃度はやはり大きく、ドジャースからは今年1月に契約を解除された。今年3月にDeNAへ入団が決まり、今季はここまで通算4勝2敗、防御率4・00。14日の本拠地日本ハム戦では初登板から全7戦連続被弾となるも9回113球、3安打1失点で来日初完投勝利を飾っている。